何事にしてもそうですが、何かをやろうとしたときに、いちばん大事なことは情報収集です。
たとえば馬券を買うなら当然競馬新聞を買いますが、そのときに重要なのは情報量の多さもさることながら、見やすくかつわかりやすく情報が記されているのか?という点ですね。
そうなると競馬新聞は一体どこで売られているのか?
またどの新聞がわかりやすくて、情報量が豊富なのか?
中央競馬と違って地方競馬はマイナーなところが多く、こうした疑問点がいっぱい出てくるのも無理はありません。
そこで今回は各地方競馬場ごとに発売されている競馬新聞をご紹介し、どのような新聞が売られているかや、どの新聞がおすすめかという点について説明していきます。
ここではこんな新聞が売られているんだという点についてもご紹介していますので、驚かれることも多くなってくることでしょう。
細かいところまでご説明していきますので、最後まで読んで参考にして頂ければと思います。
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地方競馬の新聞はコンビニに置いてある
まず初めに、地方競馬の新聞がどこで売られているか、という点についてお話しします。
地方競馬は中央競馬と比較して規模が小さいため、どこで専門紙が売られているのかと不安に感じる方も少なくないと思われますが…大丈夫です!売られている所は結構あります。
最初に挙げられるのは、当然のことながら開催されている競馬場です。
競馬場で売られていなかったら、情報は入手できませんし、したがって馬券を買うことも難しくなってしまいます。
また、大井競馬場で開催されているレースの馬券を川崎競馬場で購入する場合など、場外発売されている競馬場でも、競馬新聞を購入することができます(一部例外あり)。
次に挙げるのは駅の売店です。
特に沿線に競馬場のある路線の駅や、競馬場の最寄り駅の売店には、ほぼ必ずと言っていいほど競馬新聞が売られています。
そこで新聞を買って、電車の中や喫茶店などの競馬場に向かう道すがらでレースの検討をする人もよく見かけられます。
そして他に置かれている場所といえば、競馬場周辺のコンビニでしょう。
競馬場に入る前に何かお茶なり食料なりを買っていく人も少なからずいるので、こうした場所に競馬新聞を置けば、購入する人も必ずいることから、需要は高いというわけです。
ですので、地方競馬が中央競馬と比べて規模が小さいという理由で、地方競馬の新聞が売られている場所がわからない、売られていないんじゃないかと不安に感じることはないでしょう。
ちなみに、万が一専門紙が見つからなかった場合でも、心配には及びません。
最悪の場合、スポーツ新聞を活用すればいいのです。
スポーツ新聞は、どの競馬場で、どの馬が出走するかという情報と予想印が記されていますが、細かく情報が記されている専門紙に比べたら情報量は劣ります。
しかし、何もないよりはあった方がいいですし、少なくとも丸腰で戦いに臨むよりかは遥かにマシでしょう。
とにかく、情報源はまったくない、ということはありえませんので、安心して競馬場に足を運んでいただきたいと思います。
各競馬場別の地方競馬新聞
では実際に、各競馬場にはどのような新聞が置かれてるのでしょうか?
各競馬場ごとに見ていきたいと思います。
ホッカイドウ競馬(門別)
競馬ブック(500円)
中央版でも知られている老舗の競馬新聞です。
横書き仕様の独特の紙面構成が、読みやすいと評判になっています。
スポーツ新聞を除けば、実はホッカイドウ競馬で唯一の競馬新聞でもあることから、貴重な情報源となっています。
後述しますが、最近は中央競馬以外にも進出して、販路を増やしています。
ばんえい競馬(帯広)
競馬ブック(500円)
競馬ブックは、ばんえい競馬でも発行されています。
中央・地方版とは違ったトラックマンを配置しており、専門的に予想を展開中です。
紙面構成は、こちらも中央・地方版とともに横書き仕様となっています。
岩手競馬(盛岡・水沢)
岩手ケイシュウNEWS(570円)
競馬新聞にしては珍しいブック型の新聞で、いちいち折り畳まなくて良い点が特徴です。
表紙にはその日の自信の本命馬や本命党・穴党へのおすすめ馬、さらに各トラックマンの推奨馬や調教で一番時計を叩き出した馬が記され、素早く情報を把握できる工夫がされています。
なお、後述する南関東の「ケイシュウNEWS」と名前が一緒ですが、こちらは本家筋である南関東のケイシュウNEWSから「のれん分け」された分家筋の新聞ですので、ご注意ください。
エイカン(550円)
前述の「ケイシュウNEWS」と並んで、岩手競馬に現存する、もう1つの競馬新聞です。
紙面構成はいたってオーソドックスであり、よく見受けられる一般的な競馬新聞と同じ形をしていますが、その分見せ方に工夫がなされており、カラーを上手く活かしています。
南関東競馬(大井・川崎・船橋・浦和)
全国の地方競馬運営体の中で、一番大きい事業規模を誇る運営体です。
その分だけ媒体数が多く、現在は4紙が存在します。
ちなみにケイシュウNEWSを除いて、全紙中央版と地方版、双方発行しています。
競馬ブック(500円)
これまで中央版のみの発行だった同社が、2008(平成20)年に地方競馬にも進出しましたが、その取っ掛かりが南関東でありました。
中央版を発行しているだけあって、その情報網の大きさが紙面づくりにも活かされていると感じられます。
勝馬(500円)
白地の紙に黒とオレンジの2色刷りとなっております。
いまいち地味な印象を受けますが、レースの展開予想が詳しく記されていることや、馬柱の下に各馬の評価が記されていて状況を把握しやすいという点が特徴になっていますね。
また「単指数」という独特の指標基準を持っており、この数字を使って予想を組み立てているファンも結構多いようです。
日刊競馬(550円)
1面と最終面をカラー刷りにして目立たせている点や、過去にその馬がどのクラスを走っていたかや、過去のレースにおけるコーナー通過順位などが詳しく記されています。
読みやすさに重点を置いていることがよくわかる新聞です。
また「コンビ指数」という指標を使って、勝ち馬の検討に役立てています。
南関東4紙の中で一番値段が高いのが玉にキズですが…。
ケイシュウNEWS(500円)
こちらも以前は、中央・地方双方の新聞を発行していましたが、経営不振に陥ってオーナーが交代し、その際に中央版を休刊して、収益の上がっていた地方版一本に絞りました。
予想スタッフも、CS放送解説者をはじめとして人材が充実しており、その結果売り上げも回復して、業績も向上したとか。
白地の紙にシンボルカラーのブルーがよく映えて目立つ新聞です。
東海公営(名古屋・笠松)
競馬エース(600円)
現在の東海公営で、紙で発行されている競馬新聞は、この「競馬エース」のみです。
この会社もかつては中央版専門紙「競馬ファン」を発行していました。
ですが、2009(平成21)年で休刊となり、現在は地方競馬一本に絞って発行しています。
紙面の馬柱は競馬ブック同様横型となっており、見やすさに重点を置いているようです。
競馬東海(600円/1レース62円)
かつては独立した専門紙として存在していましたが、2002(平成14)年に上記の「競馬エース」の運営会社に吸収合併され、現在ではネット新聞を中心に展開されています。
縦版と横版の2タイプあるので、自分の好きな形式を選んで購入できます。
金沢競馬
以下の4紙がありますが、値段は各社ともに600円です。
ちなみに4紙ともブック型の構成になっています。
競馬キンキ
黄色の表紙が目立つ新聞。
なお、かつて園田競馬で競馬新聞を発行していた「競馬キンキ」とは別法人です。
競馬カナザワ
他紙と比べて、カラーを多用することは少ないのですが、その分だけ文字が大きいのと、情報量が多くなっているのが目立ち、読みやすい印象を受けます。
競馬ホープ
馬柱が枠順のカラーで施されている点や、予想している記者の姿が似顔絵で描かれている点、レース展開図や調教タイムが目立つように展開されている点に特徴があります。
また出走各馬の細かい評価がアルファベットでAから順に評価している点もわかりやすいです。
競馬ホクリク
馬柱は横書きですが、調教師コメントは縦書きにしてあり、紙面構成を考えて柔軟に表示を変えているのがわかります。
なお、キンキ・カナザワ・ホープの3紙は2020(令和2)年に『株式会社ホースニュースHKK』を設立し、業務の合理化を目的にして新聞の作成を一本化しました。
兵庫公営(園田・姫路)
競馬ブック(500円)
これまえは地元の印刷会社が運営していた「競馬キンキ」と「園田ニュース」の2紙が、園田・姫路競馬の予想新聞を発行していました。
しかし両紙ともに2021(令和3)年2月4日付をもって休刊となり、「競馬キンキ」の発行を競馬ブックが引き継いで、現在に至ります。
高知競馬
高知には3つの新聞があり、各紙とも値段は550円となっています。
中島競馬號
創刊が1919(大正8)年とかなり古く、「日本最古の競馬新聞」を標榜しています。
元々は兵庫県の鳴尾競馬場で予想紙を発行していましたが、第二次世界大戦中に競馬が中止されたことで高知に疎開し、戦後同地で競馬新聞発行を再開したそうです。
福ちゃん
地元の出版社が運営する競馬新聞で、同じ名前で競輪新聞も発行しています。
先述の「中島競馬號」とは違って、むしろ競馬新聞らしく、予想の要素がこれでもかというくらい豊富に並んでいることで知られています。
騎手はその日の騎乗予定が1Rからわかる形式になっており、しかも自厩舎か他厩舎かということも一目瞭然です。
調教師もそのレースに複数頭出走させるかなどの情報もわかり、どの厩舎が勝負気配かという点もわかるようになっています。
競馬研究
上記2紙は見開き式の冊子型新聞になっていますが、こちらは上記2紙と違ったオーソドックスな構成になっており、ごく一般的な競馬新聞といえるでしょう。
またコラムや過去のデータといった類のものは掲載されておらず、レースに関連する情報のみ掲載されているという、余計なものを一切排除したコンパクトな構成になっています。
佐賀競馬
佐賀は下記の2紙があり、値段は双方ともに550円です。
通信社
佐賀競馬の専門紙として誕生した新聞です。
文字の大きさと情報量の多さが好評で、特に各レース欄にある「ヒント◎ルーム」はさまざまな視点から優れている馬を選び、勝馬検討に役立てる情報欄として高い評価を得ています。
馬物語
それまで「通信社」と並立していた「日本一」という予想紙が2022(令和4)年7月に休刊したことに伴って発行を開始した、かなり新しい予想紙です。
中津・荒尾両競馬で活躍した女性ジョッキーの小田部雪元騎手が評論家を務めていることでも知られています。
ネットで購入できる地方競馬新聞もある
ここまで、各地区別に発行されている競馬新聞をご紹介しました。
通常こうした新聞は、開催されている現地の競馬場ないしコンビニに行かないと入手しづらいものですが、最近はネットを利用して、現地に行かなくても入手できるようになっています。
事前に情報を入手してレース検討しておけば、当日開催されている競馬場に足を運んでから情報を得るということもなく、精神的余裕を持ってレースに臨めるというメリットがあります。
ここでは、ネットで購入できる地方競馬新聞をご紹介します。
競馬場 |
新聞名 |
門別 |
競馬ブック |
帯広 |
競馬ブック、ねっとばんばキンタロー |
岩手 |
エイカン、岩手ケイシュウNEWS |
南関東 |
競馬ブック、ケイシュウNEWS、勝馬、日刊競馬 |
東海 |
競馬エース、競馬東海 |
金沢 |
競馬キンキ、競馬カナザワ、競馬ホクリク、競馬ホープ |
兵庫 |
競馬ブック |
高知 |
中島競馬號、福ちゃん |
佐賀 |
通信社、馬物語 |
こう見てみると、ほとんどの新聞がネットから購入できることがわかります。
購入方法はe-SHINBUNのサイトで会員登録をしてから、ダウンロード(購入)する形式になっています。
詳しくは下記サイトをアクセスしてご確認ください。
e-SHINBUN
ちなみに上記で初めて言及した「ねっとばんばキンタロー」紙については、こちらで説明させていただきます。
ねっとばんばキンタロー(400円)
上述の競馬ブックと違って、こちらはばんえい競馬専門の専門紙として創刊されました。
「ねっとばんば」とあるようにネット専門の新聞であり、1レース単位ならば50円でダウンロードができ、さらに楽天競馬の会員であれば無料でダウンロードすることができます。
また後半3レースについては無料でダウンロードできる場合が多く、コンビニでプリントアウトしたい場合はe-SHINBUNのサイトで取り扱っています。
各地区ごとの「おすすめ地方競馬新聞」
ではここで、各地区ごとの競馬新聞から1紙を取り上げ、特徴等を紹介していきます。
門別 競馬ブック
(引用元:Twitter)
専門紙が競馬ブックしかありませんので、取り上げるのはこの新聞しかないのですが…。
スポーツ新聞等ですとスペースの関係で情報があれもこれもと入れにくいことから、情報量の多さが特徴になっていると言えるでしょう。
情報の多さこそ馬券を制する第一歩と考えれば、専門紙を買っておくに限りますね。
帯広 ねっとばんばキンタロー
(引用元:e-SHINBUN)
各馬に「先行力」「障害力」「末脚」「軽馬場」「重馬場」の項目でアルファベットによる能力指標を付けてあるので、その馬の実力を把握しやすい点が特徴です。
個人的には、ばんえいという点を考えて、障害力と先行力が注目点かと考えます。
岩手 岩手ケイシュウNEWS
(引用元:e-SHINBUN)
情報量が多い割には字が大きく、どの世代にも読みやすい構成になっている点が特徴です。
出走馬間の対戦成績や戦力比較もあるため、各馬の実力を測るのに有益といえます。
各距離別の枠&戦法別連対のグラフがあるのもわかりやすいです。
南関東 ケイシュウNEWS
(引用元:e-SHINBUN)
岩手に続いて、こちらも「本家」のケイシュウNEWSを取り上げます。
この新聞の特徴は、とにかく情報量が多いことです。
しかしその情報はできるだけ当該レースの馬柱のすぐ近くに据えられるよう、見やすさに工夫がなされており、効率的に情報を吸収できて、かつ頭の中で整理しやすくなっています。
目に優しい青色を多く使っている点も、見やすさに一役買っていると言えるでしょう。
東海 競馬エース
(引用元:e-SHINBUN)
厩舎や騎手の談話などのほか、出走各馬の対戦成績や項目別(調教、距離、変わり身)に選んだ馬の情報など、勝馬分析には欠かせないデータが網羅されています。
また調教解説・判断については、かなり的確との評価があり、注目したい点ですね。
金沢 競馬ホクリク
(引用元:e-SHINBUN)
「キンキ・カナザワ・ホープ連合」に対抗すべく厳しい戦いを強いられていますが、金沢競馬予想4紙の中では、文字の大きさと読みやすさで、この新聞が一番でしょう。
展望&見解では、有力各馬についての分析を細かく記載してあり、レースの検討にも大いに役に立ちそうです。
兵庫 競馬ブック
(引用元:Twitter)
先述したように、休刊した競馬キンキのトラックマンたちが競馬ブックに移籍したこともあって、これまで培われてきた園田競馬の情報は、競馬ブックに引き継がれてきました。
競馬ブック自体は兵庫公営に参入して日が浅いですが、これまで現地で経験を積んできたトラックマンたちの存在は、間違いなく大きな戦力であり、最大の特徴であると言えます。
高知 中島競馬號
(引用元:e-SHINBUN)
騎手や調教師の個人データが豊富なことで知られ、特に騎手の場合は星座や血液型まで記されていることから、カルト的な予想を好む方にはおすすめでしょう。
ほかにもコラムが充実していることでも有名で、競馬新聞というよりかは、一つの読み物としても楽しめるものだと思われます。
佐賀 馬物語
(引用元:e-SHINBUN)
先述した小田部雪元騎手のほかに、名古屋競馬→佐賀競馬と所属を変えて、2022(令和4)年で現役を引退した兒島真二元騎手も評論家となり、騎手経験者2人が予想をしています。
「小田部A(B)」「兒島A(B)」というように、それぞれ本命予想と穴予想をしてもらい、それに応じて印を付けるという、変わった予想方法を採っています。
記者ではなく元騎手という専門的な立場で予想をするということは、トラックマン以上に鋭い視線でチェックをしていて、信頼性が増すと言っても過言ではないでしょう。
地方競馬おすすめ予想サイト
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まとめ
以上、「コンビニで購入できるおすすめの地方競馬新聞を各地区ごとに紹介!」と題してご紹介してきました。
今回の記事をまとめると、以下のとおりです。
まとめ
・地方競馬の新聞は、競馬場はじめあちこちで売られているので、情報は必ず収集できる。
・通常の折畳式だけでなく、読みやすい冊子型にしている競馬新聞も多い。
・見やすさについては各紙とも工夫を凝らしていて、情報を得やすくなっている。
・近年はネットで新聞をダウンロードでき、直接購入に行かなくてもよくなった。
それぞれ各紙とも特徴のある紙面構成をしており、見比べてみるだけでも結構楽しそうです。
最近はネットの発達で、日本全国どこの競馬新聞でも入手できるようになりました。
この機会に各地方の競馬場にも足を運んで、見聞を深めてみるのもいいでしょう。
新型コロナウイルス感染症の影響もあって、一時期競馬の開催がまったくなく、専門紙の人たちも経営が苦しかったと思います。
これを機に地方競馬の開催・運営も通常どおりに戻れば、観戦に訪れる人の数も増えて、必然的に専門紙の人たちも救われることになるでしょう。
今度こそ新型コロナウイルス感染症の影響が完全に打破されて、地方競馬と地方競馬に関係する専門紙の人たちが、さらに隆盛発展していくことを願わずにはいられません。