賭け事で勝つというのは、そう簡単なことではありません。
競馬の世界で言われているのは、馬券の的中率が70〜80%であって、回収率が75〜85%と言われています。
回収率85%を超えているのは、馬券購入者の約20〜25%ほどであって、さらに回収率100%を超えている人というのは、馬券購入者の10%にも満たない数字と言われているほどです。
だから、賭け事で勝つということは、非常に難しいことであるというわけです。
しかし!それでも勝ってる人はいるのです。
そういう人は勝つための「コツ」を持っていますが、その「コツ」を体得するまでに、精神的苦労を伴った、並大抵ではない努力を重ねてきたのです。
今回は、地方競馬で勝利を重ねている人の特徴を見ていきながら、勝つための「コツ」はいったいどういうものかを探っていきます。
全国に14箇所ある地方競馬は、それぞれに異なる特徴が多く、イケイケドンドンで勝負していたら、とてもじゃないですが勝てるわけがありません。
そのためにもここで勝負に勝てるコツを体得し、地方競馬における「勝ち組」を目指していただきたいと考えています。
参考
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勝負を急がずに、我慢をすること
「急いては事を仕損じる」ということわざがありますが、勝負事は急いだり感情的になったりすると、逆に狙い目を見失うこととなって、結果的に負けることとなります。
タイトルにもあるように、勝負を急がずに、我慢をすることが肝要なのですが、では勝ってる人はどういう特徴をしているのでしょうか?
すべてのレースに参加せず、勝負を見送るのができること
競馬はすべてのレースが同じ頭数で開催されるとは限りません。
常に出走頭数の少ない田舎の競馬場であればともかく、都会にある東京・大井競馬場などは、どのレースも常に10頭以上の出走があり、中央競馬並みに盛り上がっています。
地方競馬の傾向として、出走各馬や騎手間の能力差が明確な場合が多く、順当な決着のレースが多いと、よくあちらこちらで言われています。
そのため、出走頭数が少ないレースだと、その分だけ馬券戦略を絞りやすいですが、反対に頭数の多いレースだと、絞るのが難しい状態です。
まして前述の大井競馬場などは、出走頭数が多い分だけ競走馬・騎手のレベルも高く、判断に窮することも少なくありません。
こういったレースを目にすると、難しいと考えて普通は勝負を避けるものです。
しかし…勝負師の悲しい性で、ついつい馬券に手を出してしまいがち。
そうなると、いたずらに毎回レースに参加してしまい、負けに次ぐ負けを繰り返して、気がつくと軍資金は底を突く…なんてことは往々にしてよくあることです。
ここはすべてのレースに手を出すのではなく、事前によくレースの中身を吟味して、難しそうなレースについては、勝負を見送るのが賢明というものでしょう。
これは地方競馬に限った話ではありませんが、勝負事に勝つ人というのは、手を出すべきレースと、そうでないレースというものをよく心得ています。
難しそうなレースに無駄に大事な金をつぎ込んで、ドブに捨てるようなことをするのであれば、勇気を出してそのレースを「見(けん)する」ことも大事だと強調しておきます。
勝てそうだと考えて大金を注ぎ込まないこと
先述のように、地方競馬は各競走馬・騎手間の実力差が明確であり、順当な決着に終わることが多々あります。
そうしたことから、順当な決着に終わると考えて、自信過剰気味に大金を投じたがる人も少なからず存在しますが…ハッキリ言って賢明ではないでしょう。
「競馬に絶対はない」とよく言われるように、人気馬だから、実力馬だからといって、絶対にそのレースを勝つ!という保証や確証はありません。
それを考えると、堅く収まると考えて何十万円という大金や、中には「有り金勝負」と叫んで、それこそ自分の財布の中身全額を投じるなど、自滅行為に等しいと言えるでしょう。
参考までに、2022年の地方競馬各競馬場における、1番人気馬の1着入着率と連対率および3着までに入った確率を調べてみますと…
●1番人気馬の1着入着率ワースト3
競馬場 |
1着率 |
連対率 |
3着内率 |
帯広 |
35.8% |
55.2% |
67.3% |
船橋 |
36.7% |
57.3% |
70.4% |
大井 |
38.7% |
58.6% |
69.6% |
●1番人気馬の1着入着率ベスト3
競馬場 |
1着率 |
連対率 |
3着内率 |
金沢 |
49.4% |
67.1% |
79.2% |
姫路 |
47.6% |
62.7% |
76.2% |
高知 |
47.3% |
66.8% |
77.8% |
盛岡 |
47.3% |
65.2% |
76.0% |
※高知と盛岡は1着入着率で同率3位
1着入着率1位の金沢競馬場で49.4%、最下位の帯広競馬場では35.8%という記録であり、金沢競馬場ですら1番人気の馬は2回に1回しか1着に到達しません。
さらに帯広競馬場の場合、開催形式が普通の競馬ではなく「ばんえい競馬」という特殊なレースですので、レースが荒れることもしばしば。
そうした事情を鑑みると、勝てると考えて大金を投じるのは得策ではありません。
いかに堅く収まろうとも、慎重に事に当たることが勝つための作戦の一つと言えるでしょう。
常に反省をすること
負けたということは、そこに必ず原因があります。
勝っている人というのは、常にその敗因分析をして、二度と同じ手を喰わないように対策をしているもので、そのためには情報分析も必要になってきます。
回顧を必ずやること
いちばん大事なのはコレしょう。
プロ野球監督を務めた名将・野村克也氏の名言に「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というものがあります。
負けたときは必ず何かの原因があるもので、何の理由もなく負けることはありえないということを表現したものです。
馬券もこれと同じであり、負けたということは何かの原因があるもので、要は分析不足・勉強不足であるということが言えるでしょう。
ここでご登場願ったのは、大の競馬ファンであるA氏。
土日は競馬漬けという同氏は、土日の夜に地方競馬・高知の開催があることを知って以来、昼は中央競馬、夜は地方競馬という生活が定着しているようです。
ところがA氏、中央競馬はともかく、地方競馬に対する知識があまりないようで、何度か高知の馬券にトライするも、一向に当たる気配はナシ。
そこでA氏は、これまでの高知競馬の傾向を探るべく、2023(令和5)年4月22日(土)の同競馬に臨むにあたって、同月の高知競馬全着順をつぶさに調べたそうです。
その結果、以下の馬番がよく1着に入っていることを突き止めました。
馬番 |
1着率 |
連対率 |
3着内率 |
単勝回収率 |
複勝回収率 |
1 |
11.1% |
22.2% |
31.1% |
26.2% |
250.2% |
2 |
13.6% |
22.7% |
29.5% |
169.5% |
66.6% |
7 |
14.0% |
20.9% |
34.9% |
49.1% |
64.4% |
10 |
18.2% |
24.2% |
36.4% |
84.8% |
94.8% |
12 |
20.0% |
30.0% |
30.0% |
32.0% |
61.0% |
12頭立てのレースは数少ないことから、実際には1,2,7,10の各馬番をマークすれば、勝利に近づけるということがわかったようです。
では実際の当日のレース結果はどうだったかと言うと…
|
1着 |
2着 |
3着 |
備考(マークした馬から購入すれば的中したと考えられる券種) |
1R |
7 |
3 |
1 |
単勝290円 複勝100円 100円 枠複380円 馬複390円 馬単1,140円
三連複410円 三連単2,640円 ワイド150円 200円 160円 |
2R |
4 |
2 |
9 |
複勝550円 枠複17,820円 馬複16,490円 ワイド2,690円 5,910円 |
3R |
3 |
9 |
2 |
複勝110円 ワイド150円 170円 |
4R |
6 |
2 |
9 |
複勝120円 枠複580円 馬複560円 ワイド220円 250円 |
5R |
3 |
2 |
7 |
複勝150円 370円 枠複770円 馬複810円
三連複3,720円 ワイド280円 770円 670円 |
6R |
5 |
2 |
10 |
複勝100円 120円 枠複300円 馬複430円
三連複410円 ワイド170円 370円 150円 |
7R |
2 |
1 |
9 |
単勝250円 複勝140円 320円 枠複1,620円 馬複1,440円 馬単2,290円
三連複3,030円 三連単11,040円 ワイド480円 390円 1,510円 |
8R |
11 |
2 |
8 |
複勝290円 枠複3,300円 馬複3,670円 ワイド880円 1,000円 |
9R |
11 |
5 |
7 |
複勝170円 ワイド240円 630円 |
10R |
1 |
3 |
4 |
単勝360円 複勝160円 枠複2,780円 馬複2,610円
馬単4,360円 ワイド890円 210円 |
11R |
1 |
6 |
3 |
単勝820円 複勝280円 枠複2,340円 馬複6,430円
馬単11,730円 ワイド1,740円 630円 |
一覧表を見ても分かりますように、マークした馬番が各レースで必ず上位に食い込んでおり、この4つの馬番から馬券を買っていれば、ある程度的中することが証明されました。
ちなみにA氏は、マークした馬番の単勝・複勝を各レースで100円ずつ購入しており、結果的に勝利とはいきませんでしたが的中のコツは掴めたようです。
A氏が購入した馬券の結果
・単勝:購入額 4,400円/払戻額 1,720円
・複勝:購入額 4,400円/払戻額 3,080円
・合計:購入額 8,800円/払戻額 4,800円(回収率:57.1%)
これによってA氏は、自分がどういう買い方をして失敗したか、次はどういう馬券を買えばいいのか、どのくらいの金額を投じればいいのかを把握しました。
要は経験や失敗から、いかに多くのことを学べるかがカギですね。
負けたことを自分の責任だと認識すること
「騎手の力を見抜くのも、競馬の予想のうち」
競馬の世界における有名な格言の一つであり、競馬を予想する上では馬の力だけでなく、騎手の力を見抜くことも必要だと考えられているということです。
競馬用語に「馬七人三(うましちひとさん)」というものがありますが、競馬は馬の力量7割と人の力量3割で勝負が決まると言われており(馬六人四など諸説あります)、騎手の手腕が勝負の帰趨に少なからず影響していることがわかるというものです。
例えば、とある田舎の競馬場において、成績表を見る限りでは、先行実績抜群だけにスタートから主導権を握って、そのままゴールイン…と予想できる馬がいました。
しかしレースでは騎手が控えてしまい、先行できず着外に。
レース後の騎手のコメントでは、「スタートを切って先行しようとしたら、先輩騎手の馬に競られて控えてしまった」これでは勝負になりませんし、事実その騎手は降板させられました。
普通ならこのコメントを読んで、「控えるなら先に言えよ!」とその騎手に対して罵詈雑言の一つも浴びせたくなるものですが…それをしたところで負け犬の遠吠えにしかなりません。
ちなみにその騎手は気弱で上下関係に過敏なことでも知られており、自分の兄弟子騎手などと競り合いになったら、自分から手を引いてしまうところもあったそうです。
事前にこうした情報を把握できていれば、むしろこの騎手から馬券を買うことは避けられたはずですが、田舎で情報不足ともなると、普段からの研究の成果が問われることになります。
地方競馬でも、情報の少ない田舎の競馬場においては、こうした事象は少なからずあり、そのため予想にあたっては騎手の力量を、冷静に見抜く能力も必要になってきます。
次章でも言及しますが、勝負事において冷静さを失うのは一番ダメなパターンであって、こうしたケースでその人が勝負に勝ったという話を聞いたことがありません。
自分が勝負に負けたことを騎手の責任にすること自体、自分の見る目のなさを認めたようなものですから、そこを反省した上で勝負に臨みたいですね。
沈着冷静でいること
勝負事で焦ったり、落ち着きを欠いたりすることは絶対に禁物です。
馬券でハズレてイライラすると、平常心を失って勝負を焦り、落ち着いて予想ができずに、闇雲に穴場券に手を出して、また大ハズレということになりかねません。
また、それまで冷静に予想をして買おうと思った馬がいても、ハズレっぱなしで損を取り戻そうと思うあまり、その馬のオッズが安いことから、ほかのオッズの高い馬に目移りして乗り換えて失敗、ということもよくあります。
勝負事には常に冷静に対処し、自分の方針がブレないようにすることが必要だということを説いていきます。
そういった精神的な面を中心に、どういう人が地方競馬で勝っているかを見ていきます。
簡単に儲かると考えていないこと
血統も騎手も調教師もよく知られている中央競馬と違って、地方競馬は親の血統もよく知られていない馬とか、聞いたことのない騎手・調教師も多く存在します。
そうした人たちが展開するレースを予想するのですから、いかに競馬新聞等で情報を得ようとも、そう簡単に予想して勝利を得られるとは限りません。
地方競馬で勝ってる人というのは、その辺の事情をよく認識しており、簡単に儲かるとは考えていないはずです。
血統や厩舎の調教方針、騎手の得手不得手・戦法等を把握できていないのに、大金を投じて大勝負することはできないでしょう。
だから、よくわからないレースについては回避し、参加費程度の少額しか馬券に参加しないようにしているから、大負けせずにいられると考えます。
とにかく、賭け事で大儲けできるなんて虫の良い話はありません。
まして大勝負をするために、自分の人生を賭けたり、それこそ軍資金を用意するために借金を重ねるなど愚の骨頂です。
そこは冷静に考えて、現実的に対処することが必要ではないでしょうか。
感情に任せて馬券を買わないこと
中央競馬と違って、不透明な要素が結構多い地方競馬ですから、簡単に儲かるとは考えずに、ハズレて当然くらいに考えて、雰囲気を楽しむくらいの余裕がほしいところです。
しかし、人間馬券がハズレまくれば、感情的になって意地でも勝ってやろうと考えがち。
そうして感情的になると、自分を見失うことになって、とにかく大穴を狙ってやろうと考えて気がついたときには大金を失う…なんてことはよくある話です。
感情的になったときに限って、人間は突拍子もないことをしでかし、最後は大ヤケドを負うことになりますから、負けてるときに逆転を狙って大勝負なんてことは絶対に避けましょう。
地方競馬で勝ってる人は、ハズレているときほど冷静に対処して、誘惑の魔の手に乗ることなく、余計な馬券を買うようなことは一切しません。
そこは感情を抑えて、ブレることなく自分の勝負に徹することが大事ですね。
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まとめ
以上「地方競馬で勝ってる人の特徴」についてご紹介しました。
今回の記事をまとめると、以下のとおりとなりました。
まとめ
・すべてのレースに参加せず、ときにはレースを「見(けん)」することも必要。
・勝てると考えて、いたずらに大金を投入しないこと。
・レースの分析や回顧を念入りにすること。
・負けたことを他人の責任にせず、自分自身で馬や騎手の能力を見抜くこと。
・簡単に儲かるとは考えていないこと。
・感情に任せて馬券を買わないこと。
要は冷静になって勝負に臨むことですね。
不透明な要素が多い地方競馬だけに、情報を収集して入念に検討することが必要ですが、負けが込んでいるからといって、感情的にならないことが肝要でしょう。
逆に感情的になればなるほど泥沼に嵌まり込み、ますます負けが込むことになります。
そういうときはむしろ勝負を避けて冷静さを取り戻し、無駄なお金を使わないように気をつけたいですね。