地方競馬で3連複馬券を当てる買い方は?コツや予想方法について徹底解説

地方競馬で3連複馬券を当てる買い方は?そのコツを探る

3連単は買い目が多くなる上に、当てるのが難しい!
だから3連単より当てやすい3連複を買うという人も多いと思います。
しかし、これはこれで的中させるのが簡単ではありません。

そもそも何百点の組み合わせの中から的中する組み合わせを探さなければならず、いろいろな馬を見比べながら的中する組み合わせを探すのは、けっこう大変です。

しかし的中したらしたで、大きな配当に恵まれることも、また事実でしょう。
単勝・複勝は言うに及ばず、ワイドやほかの連勝馬券よりも高い配当が期待できますので、一発大逆転を狙うときなどに有効な馬券ではないでしょうか。
だからといって何も考えずに的中できるほど甘くはありません。

「1着2着は当てたのに、3着が当たらなかった…」
「軸馬を間違えたから、そもそもダメだったよぉ〜」

こんな声をよく聞きますが、それもこれも作戦ミスから起こることが多いです。
的中させるには「戦略」が必要であり、そのための「コツ」を掴まないとダメです!

「ヘタな鉄砲数撃ちゃ当たる」ことはまずなくて、ただ単に思いつきやひらめきで馬券を買ったところで、貴重な軍資金を無駄遣いするだけで終わってしまいます。

今回はそうした観点から、3連複を当てるコツをはじめ、地方競馬の実情に合わせた馬券の狙い方などを紹介しますので、最後までどうかお付き合いください。

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3連複を効率的に買うには

3連複を効率的に買うには

大前提として、3連複の買い方をおさらいしておきましょう。

簡単に的中すると甘く見てはいけない

3連複は、1着から3着までの馬の組み合わせを的中させる馬券で、順位は不同です。
つまり3連単とは違って、着順どおりでなくても大丈夫なのです。

着順どおりでなくてもいいなら当てやすいだろう!と簡単に考える人もいますが、実際に馬券を買ってみると、1頭別の馬が入ってハズレ…というのはよくある話。

そもそも中央競馬でいえば最大18頭、地方競馬でいえば最大16頭立てのレースにおいて、その馬たちの中から馬の組み合わせを当てるのは結構難しいことです。

中央競馬なら最大816点、地方競馬なら最大560点もある組み合わせの中から、組み合わせを探すとなると、容易ではないことがおわかりいただけると思います。

1頭だけ抜けた実力を持つ馬が存在するレースならば、1着候補の馬が決まったとしても、各馬の力関係が拮抗していたら、2着3着候補の馬を決めようとしても、なおさら難しい。

また、出走馬すべての能力がほぼ拮抗していた日には、もっと大変なことに。
中央競馬でも地方競馬でも、条件戦と呼ばれるレースは、出走馬すべてがほぼ同じ能力を有するという条件の下で戦うレースですから、ときには本当に全馬の能力が拮抗…ということも。

そうなったら迷いに迷って1着候補の馬すら決められず、1着候補には1番と2番と3番、2着候補には4番と5番と6番、3着候補には…と悩むことも出てくるでしょう。

毎回的中は無理!考えて参戦しよう

このようにアレもコレもといろいろな馬を候補に入れなければならず、気がついたら買い目が増えてしまって、軍資金がいくらあっても足りなくなってしまいます。
だからこそ、のべつまくなし、何の気なしに3連複馬券を購入してはいけないのであって、きちんと計画と作戦を持って、臨まなければいけないのです。

思いつきやひらめきで馬券が的中するならば、人は仕事などせずに、競馬だけで生活ができるはずですから、こんなに簡単で、虫のいい話はありません。

じゃあ、どういう場面で3連複馬券を買えばいいんだ?
3連複馬券を的中させるには、どういう買い方が必要なんだ?
こういった疑問が出てくると思いますが、これらの点については次章でご説明します。

具体的な買い方について

具体的な買い方について

3連複を買うには、流し、ボックス、フォーメーションなどさまざまな買い方があります。
しかし買い方を間違えると、点数が無駄に多くなるだけで、仮に的中したとしても「トリガミ」で終わるおそれすらあります。

そうならないようにするためには、どうすればいいのでしょうか?
理想的な買い方や点数等を紹介します。

3連複の効率的購入法(1)フォーメーション

3連複を買う際、方法としては「流し」「ボックス」などがありますが、流しの中でも軸2頭流しですと、軸にした2頭とも3着以内に入らなければハズレになってしまいます。

またボックスの場合、買い目に入れた馬の中で3頭が3着以内に入っていれば的中ですが、買い目が多い場合、その分だけ投資金額が増えてマイナスになる可能性もあります。
そこで効率的な3連複購入方法の一つが、フォーメーションです。

1頭目、2頭目、3頭目を個別に選ぶ方式で、ボックスのように買い目に選んだすべての馬を掛け合わせるわけではないので、点数を抑えて購入することができます。
「ボックス」「フォーメーション」それぞれのイメージを図解してみます。

3連複のボックスフォーメーションイメージ

例として1番から6番までの馬を買い目の対象として、それぞれボックスとフォーメーションで購入してみました。

購入点数
・ボックス→20点
・フォーメーション→9点

これだけでも10点以上の買い目を削減することができ、効率的に馬券を購入できます。
ボックス馬券は、買い目に挙げた馬すべての能力が拮抗しているときなどには、漏れを防ぐという意味でメリットのある馬券ですが、反面買い目が増えるというデメリットもあります。

これに対してフォーメーション馬券は、軸とする馬が決まっているときなどは、むしろヒモとなる馬を押さえて、漏れが出ないようにする意味でメリットがあります。

ただし買い目が複雑になるので、自分がどの買い目を押さえたかということを、きちんと把握しておかなくてはいけない点に注意です。

参考 競馬の3連複ボックス・フォーメーションおすすめ買い方を解説!

3連複の効率的購入法(2)軸1頭流し

もう一つは「軸1頭流し」です。

3連複の軸1頭流し

これは軸馬1頭だけ指定しておき、ヒモに挙げた残りの5頭すべてに流す方式です。
全部で10点になりますが、上述した3連複フォーメーションとほぼ点数は同じであり、軸馬が決まっているが、ほかのヒモ馬にも抜け目なく流しておきたい…というときに効果的です。

点数を絞るなら軸1頭でヒモを増やす

以上ご紹介したような買い方を踏まえて、今度は状況に応じた買い方をご紹介します。
たとえば、軸となる馬が決まっていて、2着3着がどうなるかわからない…。
こういうときには軸1頭を固定しておき、ヒモを増やして対処する方式がおすすめです。

印上の評価を
◎1◯2▲3☆(▲と同等の印)4△5,6,7×8

という前提で馬券を購入すると、こんな感じになります。

3連複のフォーメーションと軸1頭流しのイメージ

購入点数
・フォーメーション→15点
・軸1頭流し→21点

フォーメーションの場合、1列目は本命ですから1番が入り、2列目は対抗ないしダークホースが入るので2,3,4番が入り、3列目は連下扱いですから5番以降が入る形です。

これですと印どおりの購入となるので理には適っており、購入点数も抑えられています。
しかし2列目に5番以降の馬が入っておらず、もし5〜8番の馬が2着と3着に入った場合、馬券はハズレとなってしまいます。

そこで有効なのが軸1頭流しです。
軸馬は1番で盤石なら、2着以降は2番以下のどの馬が入っても的中となるので、多少購入点数は増えますが、漏れは防げるメリットがあります。

手広く狙うなら軸2頭で手広く押さえる

今度は軸馬が2頭いる場合です。
ギャンブルの世界では「両雄並び立たず」という格言があり、中心となる馬が2頭いる場合、どちらかはたいてい消えていきます。
そこで軸馬を2頭選んでおき、どちらが来ても的中となるように抜け目なく押さえるものです。

3連複のフォーメーションと軸1頭流しのイメージ

購入点数
・フォーメーション→24点
・軸1頭流し→36点

こうすれば軸馬に指定した1番と2番、どちらが来ても的中につなげられます。
多少点数がかさむという点は否定できませんが、そこは自分自身の軍資金と相談の上でご活用いただければと思います。

なお、自分が何点購入できるか確認する、または資金配分との兼ね合いで何点購入できるか確認できるツールがあります。
JRAホームページにある「フォーメーション組合せ数計算」です。

こちらを使えば、自分が何点購入するのか、何点購入できるかがひと目で確認できますので、ご利用になることをおすすめします。

参考 フォーメーション組合せ数計算

力の差が歴然とした地方競馬の特性を活かす

力の差が歴然とした地方競馬の特性を活かす

次は、どういう馬を狙っていくべきかという点について、ご紹介します。
ここでは地方競馬の特性を活かすという観点から言及します。

勝ち星ランキング上位騎手は必ず狙う

地方競馬の実力差が明確だという理由はなぜでしょうか?
それは各地方競馬場において、賞金の差がかなりあり、いわゆる素質馬と呼ばれる有力馬は賞金の高い競馬場(地区)に移籍して、さらに上のステージを目指すからです。

騎手にしても事情は同じであり、有力馬の騎乗は当然のことながら勝ち星の数が多い有力騎手に集中することとなり、それがまた各騎手の間で格差となって表れることになります。

ということは、勝ち星ランキングの上位に名を連ねているような騎手の馬は、当然のことながらマークしておかなければならない存在、と言えるでしょう。

勝ち星ランキングの上位に名を連ねるような騎手には、たいてい素質馬があてがわれて、その騎手で勝利を確実にしたいという陣営の意図がうかがい知れます。

出馬表を見てもわかると思いますが、そうした騎手が騎乗する馬の成績は安定しており、かつ能力も他の馬と比べて、何歩か前に出ていると言えるでしょう。

そういう馬がいるのであれば、これをスルーすることはありませんし、むしろ積極的に狙っていくべきでしょう。
特にその騎乗する騎手の勝率が20%を超えていれば「テッパン」(ギャンブル用語で「鉄板のように硬い=堅い」意)と考えて、迷わず3連単の1着候補に挙げておきたいところです。

軸馬が堅実なレースを狙う

中心となる馬を探し出すことは、馬券戦略の上で一番重要なことです。
先述したように騎手選びも重要ですが、競馬の中心はほかならぬ「馬」自身であり、騎手がレースを走るわけではないからです。

出馬表を見ると、ありとあらゆる馬が揃っていますが、人間同様馬だって最初からみな同じ素質・同じ能力ということはありません。
ということは、それまでの戦績が際立っている馬はもとより、出走馬の中において、他の馬よりも能力が優れていると思われる馬が必ずいるはずです。

そうして際立っている馬がいるレースを見つけたら、即座に参加することをおすすめします。
各馬の能力が拮抗していて、どの馬から買えばいいのか判断がつかないレースよりも、この馬から買っておけば大丈夫だというレースのほうが、安心して参加できるからです。

こうした「テッパン」レースは、実力差が明確と言われている地方競馬にあっては、1日にだいたい4〜5レースほどはあるかと考えられます。
競馬新聞の出走表を見て、軸馬が堅実なレースを見つけたときは迷わず「勝負!」です。

先行する実績馬を狙う

地方競馬といえばダートが主体であり、芝はほとんど…というかありません。
ダート競馬は、ご存知のとおり先行する馬に有利であって(人間が実際に砂場を走ってみればわかります)、よほどダートが得意な馬でないと、後方追い込みは難しいでしょう。

加えて地方競馬場は直線が短いことでも知られており(最長は大井競馬場の386m)、追い込みが効かないとまでは言えなくとも、先行する馬に有利であることは間違いないでしょう。
そうなるとやはり、先行する実績馬にも目をつけておきたいです。

しかし逃げ争いになってハイペースになり、最後にバテたということもよくありますので、狙うならば「逃げ」馬でなく「先行」馬にしておきましょう。

先行馬なら折り合いをつけることもできますし、逃げ馬の場合は同型の馬と競り合いになった際に、潰し合って共倒れ…ということもあり得ますので、注意しておきたいですね。

頭数の少ないレースを狙う

先述しましたが、出走頭数が多ければ多いほど、候補となる馬が多くなってしまい、軍資金が追いつかなくなる可能性もあります。
それを考えたら、わざわざ候補の多いレースに参戦するのではなく、逆に候補の少ないレースに参戦した方が、考える手間も軍資金も少なく済ませることができると思います。

候補が多いレースにわざわざ参戦して、長い時間出馬表とにらめっこし、それで馬券が的中しなかったら、時間と労力の無駄でしかありません。

また候補が多いレースともなると、展開一つで高配当が期待できますが、そのために長い時間検討した結果馬券をハズしたら、バカバカしくてやってられないというのが本音でしょう。

だったらわざわざ多頭数のレースを狙う必要はなく、むしろそんな難しいレースはスルーして頭数の少ないレースを狙った方が賢明かと考えます。

極論すれば、5頭立てのレースですと全部で3連単の組み合わせは60通りしかなく、3,000通り以上ある16頭立てのレースに参加するより、よほど楽に予想ができるというものです。

加えてそうしたレースというのは、1頭だけ能力の抜けた馬が参戦して、他の馬たちはその実力馬を敬遠すべく出走を回避したからこそ、少頭数になったとも言えます。
そういった場合、ますます馬券の狙い目としては好都合であり、こういったレースは積極的に参戦することをおすすめしたいです。

レース選びこそ馬券を的中させるための「肝」

以上、こうして狙い目となるレースの種類を説明してきました。
ここで強調して言いたいことは「レース選びこそ、馬券的中のための一番大事な要素」であるということです。

馬券はのべつまくなし、何の気なしに購入しても、的中するものではないと最初に強調して言及しましたが、自分が勝負するレースを見極めずして、馬券を購入しても金の無駄でしょう。

お金を湯水のように使える人であればいざ知らず、普通はそうでない人の方が多いですし、たかがギャンブルにそこまでお金を使うのも愚の骨頂といえます。
出馬表を見て、参戦するレースを見定め、狙いを定めて的確に銃弾を放つ。

地味かもしれませんが、こうした地道な作業こそが的中への第一歩となりえます。
面倒くさがるのではなく、小さなことからコツコツと続けていきたいですね。

ヒモ馬探しも念入りに!

ヒモ馬探しも念入りに!

参加するレースや軸馬が決まったら、今度は2着3着の馬を探す「ヒモ探し」があります。
1着馬を当てる単勝馬券ではないのですから、こうした作業も非常に重要となります。

ならば、どういった馬をヒモにすればいいのでしょうか?
少頭数のレースならいざ知らず、多頭数のレースでアレもコレもとヒモの馬を買いまくったら、軍資金がいくらあっても足りませんし、的中してもマイナスで終わることでしょう。

近走で2〜3着の多い馬は絶好の狙い目

そこで出馬表を見て、近走2〜3着の多い馬がいたら、迷わずマークしましょう!
かつて中央競馬で活躍したナイスネイチャを見てもわかるように、2〜3着が多いということは勝ちきれないということですが、同時に勝てそうな力の持ち主でもあるということです。

そうした馬は、3連複であれば馬券の軸ともなり得ますし、3連単の場合ですと有力なヒモ馬になりますので、いの一番にマークする必要があるでしょう。
こうした馬はなかなか勝ち切ることができないため、2〜3着を何度も続けてしまう習性があることから、3連単馬券の視点で考えると、ヒモとしては大事な存在になります。

軸馬を選定することと同時に、こうした2〜3着には手堅く来るという馬を探すことも、3連単馬券を的中させるには、大事な作業であると言えます。

コース実績は見逃せない要素

あとはコース実績も見逃せない要素です。
生き物である馬にしても、得意なコースもあれば苦手なコースもあります。

わざわざ苦手なコースに出てきたのであれば、馬券の対象から除外すればいいのですが、逆に得意なコースに出てきたのであれば、これを買わない手はありません。

最近の成績が低下しているから、コース実績を考えずに切り捨てた、という考えもありますが、成績が低下していても得意コースなら復活の走りを見られるかもしれません。

もちろん成績不振が祟って、得意なコースでも走らないかもしれませんが、可能性としては捨てきることができず、押さえておく必要はあるでしょう。

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まとめ

以上「地方競馬で3連複馬券を当てる買い方は?そのコツを探る」についてご紹介しました。
今回の記事をまとめると、以下のとおりとなります。

まとめ
・馬券は簡単には的中しないので、状況をよく考え、出走馬をよく見て購入せよ。
・買い方はいくつかあるので、軸馬の信頼度に応じて、軸1頭ないし軸2頭を選択すること。
・勝ち星ランキング上位騎手は勝負気配濃厚!必ず押さえること。
・先行する実績馬は地方競馬において絶対に外せないので、必ず押さえること。
・軸馬が堅いレース、少頭数のレースは、馬選びに苦労しないので、必ず参加すること。
・2〜3着の多い馬、コース実績のある馬はヒモ馬としてマークすること。

こうして見てみると、押さえておきたい要素が結構ありますね。
しかしこれも勝負の上で必要なことですし、可能な限り押さえておきたいです。

競馬新聞の出走表を見ていると、どれも魅力的な馬に見えてしまうので、やはり事前に、こういう馬を買う、こういう要素を重視する、という心構えが必要になってくるでしょう。

そうしないと自分の馬券戦略がブレることになり、結局はアレも買いコレも買い…となって、お金を無駄にするだけですから。
とにかく「こう買う」「こうやって勝負する」という自分なりの指針を立てておき、勝負に臨みたいですね。