「地方競馬の馬券を買ったけど、中央競馬と勝手が違って、なかなか当たらない!」
「地方競馬ってよくわからない。なにか攻略法はないの?」
こうした声をよく耳にします。
おそらくこういった方は最初中央競馬から入って、今度は地方もやってみようか、という考えで地方競馬に足を踏み入れたのでしょう。
では地方競馬における攻略法とは、いったいどんなものなのでしょうか?
そのためには中央競馬との違いや、各競馬場の基礎データ、地方競馬の実情など、把握しておきたいことが結構あるかと思われます。
今回はそうした点を踏まえた、地方競馬の攻略法を紹介していきます。
最後までどうかお付き合いください。
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地方競馬と中央競馬の違いを把握する
最初に地方競馬と中央競馬の違いについてご紹介します。
地方競馬で勝つために一番大事なことは、地方競馬と中央競馬の違いを把握することです。
その違いを何点か取り上げて説明します。
参考
中央競馬と地方競馬の超決定的な違いとは?儲かるのはどっち?
中央は芝メイン、地方はダートメイン
大前提はなんといってもコレでしょう。
地方競馬で唯一芝コースを併設している盛岡競馬場の例はありますが、基本的に地方競馬はダート開催であり、芝のレースは盛岡の一部競走に限って開催されます。
したがって、芝をメインとしている中央競馬での馬券戦略は頭の中から切り離し、地方競馬は別の戦略があるということを認識しなければなりません。
地方競馬は直線が短い
地方の競馬場は軒並み直線が短くできています。
各競馬場の直線距離等の一覧を列挙しておきます。
競馬場名 |
周回 |
出走数 |
1周距離 |
直線距離 |
大井 |
左右 |
16 |
外1600/内1400 |
外右386/内右286/外左300 |
門別 |
右 |
16 |
外1600/内1376 |
外330/内218 |
船橋 |
左 |
14 |
外1400/内1250 |
308 |
盛岡 |
左 |
芝14/ダ16 |
芝1400/ダ1600 |
300 |
川崎 |
左 |
14 |
1200 |
300 |
水沢 |
右 |
12 |
1200 |
245 |
名古屋 |
右 |
12 |
1180 |
240 |
金沢 |
右 |
12 |
1200 |
236 |
姫路 |
右 |
12 |
1200 |
230 |
浦和 |
左 |
11〜12※ |
1200 |
220 |
園田 |
右 |
12 |
1051 |
213 |
笠松 |
右 |
12 |
1100 |
201 |
高知 |
右 |
12 |
1100 |
200 |
佐賀 |
右 |
12 |
1100 |
200 |
※1300m・1600m・1900mレースは11頭、それ以外の距離では12頭。
ちなみに中央競馬だと、以下のように中央競馬と比較してみても地方競馬の直線距離はかなり短いということがよくわかります。
・最長距離:新潟競馬場 658.7m(外回り)
・最短距離:函館競馬場 262.1m(Aコース)
ちなみに大井競馬場は、左右両回りを兼ね備えた、日本で唯一の競馬場であり、同じ外回りのレースでも、右回りと左回りでは直線距離が微妙に違うので注意が必要です。
ダートメインの地方競馬は外枠が有利
地方競馬はダートがメインであることから、外枠が有利とされています。
これは直線が短い分だけ早めにスパートをかけなければならず、コーナーを回る際に遠心力がついて、馬を直線に出したときにスピードが出るからです。
また、内枠は前を行く馬が貼り付いており、道中ゴチャゴチャになって前が壁になり、進むに進めないため、壁になる馬が少ない外枠の方が有利と考えられています。
中央競馬の場合は芝がメインですので、外枠よりかは距離のロスを抑えられる内枠に人気が集中しがちですが、こうした点も地方と中央の違いとして把握しておきたいですね。
加えて雨が降った場合などは、ダートはよほどグチャグチャな状態にならない限りはスピードが出て早くなりますので、こうした特徴も頭に入れておきましょう。
地方競馬は出走頭数が少ない
中央競馬は最大18頭立てですが、地方競馬は最大16立てとなっています。
上記の一覧表にもありますが、たいていの競馬場は12頭立てとなっており、中央競馬と比べて少ない出走頭数となっています。
出走頭数が多いということは、それだけ馬券に参加している人達の思惑が交錯しやすく、人気の分散を招いて、結果によっては配当が大荒れになることを意味します。
反対に出走頭数が少ないということは、実力のある馬に人気が集中し、配当も荒れることなく平穏に収まるということを意味します。
無論その反対になることもありますが、おおむねそうなるということでご理解ください。
これに加えて、3大都市圏(首都圏・関西圏・中京圏)にある競馬場は、人口も多いことから馬券参加者の数も多く、より思惑が交錯して、その分配当も荒れる傾向にあります。
多くの人が馬券に参加したら、その人数分だけの思惑が行き交うのは当然のことですよね。
地方競馬の馬券で勝つためのコツを掴む
次に、地方競馬の馬券で勝つための「コツ」について紹介します。
人気馬や実力騎手を狙う
地方競馬は実力差が明確であると言われています。
賞金の格差が各競馬場において大きく存在し、大井競馬場のように東京大賞典で賞金1億円を出す競馬場もあれば、1着賞金1,000万円が最大規模のレースという競馬場まであります。
そうなると実力のある馬はみな賞金の高い競馬場へ移籍し、そうした実力馬には勝ち星ランキング上位の騎手に騎乗の依頼が集中するものです。
だから地方競馬は荒れにくいとも言われますし、人気の高い馬が1着でゴールするのです。
こうした事実を、馬券戦略に生かさない手はありません。
馬券を購入する上で、軸馬を決める際には、こうした実力馬や有力騎手から探してみるのも一つの手であり、特に地方競馬の事情に詳しくない初心者の方におすすめしたいです。
なお人気馬の中でも、先行馬がいたら、なおさら「買い」です。
地方競馬はダートが主体であり、直線距離が短いですから、先行馬にはなおさら有利ですし。
逃げ馬を狙う手もありますが、同型の馬がいたら逃げバテする可能性もあるので、逃げ馬を狙うのでしたら、よほど逃げたときの実績が抜けている場合にのみ検討したいですね。
また勝ち星ランキング上位の騎手の中で、勝率20%を超える騎手も「買い」でしょう。
実績という面において、信頼に値すると考えられるからです。
軸馬が堅実なレースを狙う
中心となる馬を探し出すことは、一番重要な馬券戦略です。
競馬の中心は「馬」であり、騎手がレースを走るわけではないからです。
出馬表を見ると、ありとあらゆる馬が揃っていますが、人間同様馬だって最初からみな同じ素質・同じ能力ということはありません。
ということは、それまでの戦績が際立っている馬はもとより、出走馬の中において、他の馬よりも能力が一段も二段も優れていると思われる馬が必ずいるはずです。
そうして際立っている馬がいるレースを見つけたら、即座に参戦したいですね。
各馬の能力が拮抗していて、どの馬から買えばいいのか判断がつかないレースよりも、この馬から買っておけば大丈夫だというレースのほうが、安心して参加できるからです。
こうした「テッパン」レースは、実力差が明確と言われている地方競馬にあっては、1日にだいたい4〜5レースほどはあるかと考えられます。
競馬新聞の出走表を見て、軸馬が堅実なレースを見つけたときは迷わず「勝負!」です。
穴っぽいレースには手を出さない
レースは毎回確固たる軸馬が存在するわけではありません。
ときには実力が拮抗するようなメンバーばかりになり、押し出されたような形で推されたような形で1番人気になったような馬も存在します。
一般に、単勝倍率が4倍を超えるような1番人気馬は、ほかにも力が拮抗するメンバーがいて、押し出されたようなものですから、信頼に値しないと考えるのがベターでしょう。
こうしたレースは中心となるような馬が存在しませんので、いわば「荒れる」と予告されているようなものですから、ここは手を出さずに「見(けん)」するのが良いと考えます。
「君子危うきに近寄らず」ではありませんが、一発大穴を狙おうと蛮勇を奮って失敗し、大ヤケドを負うくらいなら、そんなレースは無視して軍資金をプールするのが賢明というもの。
ハッキリしないレースは思い切ってスルーし、買えるという明確な要因を見つけたレースに、プールした資金を投入したほうがよほど利口でしょう。
頭数の少ないレースを狙う
中央競馬は最大18頭立てですが、地方競馬は多くて16頭、たいていは最大12頭立てです。
ときには10頭立て以下のレースもありますが、こうしたレースは積極的に狙いましょう。
出走頭数が多ければ、その分だけ1頭ずつ念入りに競走成績などを吟味する必要がありますが、頭数が少なければ、それだけ手間が省けて楽に検討ができるというものです。
また出走頭数が多ければ多いほど、検討に時間がかかるばかりか、候補となる馬が多い場合はその分だけ軍資金が必要になり、ハズレた場合はかなりの痛手となります。
また、そうしたレースで高配当を狙うべく、一生懸命検討をしたとしても、それで馬券がハズレたりしたら、バカバカしくてやってられなくなるでしょう。
だったらそんな難しいレースは最初から回避して、頭数の少ないレースで勝負した方が、楽に競馬に臨めるというものです。
5頭立てのレースですと全部で3連単の組み合わせは60通りしかなく、3,000通り以上ある16頭立てのレースに参加するより、よほど楽に予想ができますしね。
だいたい少頭数のレースは、1頭だけ能力の抜けた馬が参戦して、他の馬たちはその実力馬を敬遠すべく出走を回避したからこそ、少頭数になったとも言えます。
この場合、ますます馬券の狙い目としては好都合であり、こういったレースは積極的に参戦することをおすすめしたいです。
レース選びこそ馬券を的中させるための「肝」
ここまでは、狙い目となるレースの種類を説明してきました。
ここで強調して言いたいことは「レース選びこそ、馬券的中のための一番大事な要素」であるということです。
馬券は何の気なしに購入したところで、的中するものではないと最初に強調して言及しましたが、自分が勝負するレースを見極めずして、馬券を購入しても金の無駄でしょう。
お金を湯水のように使える人であればいざ知らず、普通はそうでない人の方が多いですし、たかがギャンブルにそこまでお金を使うのも愚の骨頂といえます。
出馬表を見て、参戦するレースを見定め、狙いを定めて的確に銃弾を放つ。
地味かもしれませんが、こうした地道な作業こそが的中への第一歩となりえます。
面倒くさがるのではなく、小さなことからコツコツと続けていきたいですね。
ヒモ馬探しも念入りに!
参加するレースや軸馬が決まったら、2着3着の馬を探す「ヒモ探し」がありますが、ではどういった馬をヒモにすればいいのでしょうか?
少頭数のレースならいざ知らず、多頭数のレースでアレもコレもとヒモの馬を買いまくったら、軍資金がいくらあっても足りませんし、的中してもマイナスで終わることでしょう。
そこで出馬表を見て、近走2〜3着の多い馬がいたら、迷わずマークしたいですね。
かつて中央競馬で活躍したナイスネイチャを見てもわかるように、2〜3着が多いということは勝ちきれないということですが、同時に勝てそうな力の持ち主でもあるということです。
そうした馬は、3連複であれば馬券の軸ともなり得ますし、3連単の場合ですと有力なヒモ馬になりますので、いの一番にマークする必要があるでしょう。
こうした馬はなかなか勝ち切ることができないため、2〜3着を何度も続けてしまう習性があることから、3連単馬券の視点で考えると、ヒモとしては大事な存在になります。
軸馬を選定することと同時に、こうした2〜3着には手堅く来るという馬を探すことも、3連単馬券を的中させるには、大事な作業であると言えます。
あとはコース実績も見逃せない要素です。
生き物である馬にしても、得意なコースもあれば苦手なコースもあります。
わざわざ苦手なコースに出てきたのであれば、馬券の対象から除外すればいいのですが、逆に得意なコースに出てきたのであれば、これを買わない手はありません。
最近の成績が低下しているから、コース実績を考えずに切り捨てた、という考えもありますが、成績が低下していても得意コースなら復活の走りを見られるかもしれません。
もちろん成績不振が祟って、得意なコースでも走らないかもしれませんが、可能性としては捨てきることができず、押さえておく必要はあるでしょう。
当てやすい馬券を狙う
レース選びや買いたい馬選びのほかに気をつけたいのは、当てやすい馬券を狙うことです。
では「当てやすい馬券」っていったい何でしょうか?
おすすめしたい馬券としては枠連・枠単といった連勝系馬券です。
当てやすいといったら単勝や複勝、特に3着までに入ったら的中という複勝が当てやすいかと考えられますが、配当があまりつかないので、ここでは枠連・枠単を推奨したいです。
その理由については、次章にて詳述します。
狙いたい馬券
ここでは、どういう馬券を狙いたいかということについて言及します。
馬連・馬単といった馬券に目を奪われる人が多い中で、枠連・枠単といった馬券に注目が集まっていないのが、何とも惜しい気がします。
事実上の1頭1枠である馬連・馬単ですが、頭数次第では枠連・枠単と馬番が重なる、要は枠連・枠単と馬連・馬単が同一になることがあるのです。
しかもそれでいて、配当が高くつく馬単よりも枠単の方が高くなるということがあるので、これを買わない手はありません。
実際にあった例を示して、ご説明します。
例1:2023年4月11日 船橋競馬第8レース
勝ったのは6枠6番アッチャゴーラ(中央馬。齋藤新騎手)、2着は7枠7番アクセルオーソ(船橋・川島正太郎騎手)で、配当は馬連単(馬単)690円に対して枠連単(枠単)790円。
6枠も7枠もこの1頭ずつしかおらず、枠連・枠単・馬連・馬単ともに事実上同一なのです。
なのに配当が100円も違う…これを見てオイシイとは思いませんでしょうか?
例2:2023年4月17日 大井競馬第12レース
勝ったのは2枠2番のバリチューロ(大井・達城龍次騎手)、2着は3枠3番のファーガス(大井・御神本訓史騎手)で、枠連単8,210円に対して馬連単7,480円。
今回も2枠と3枠は両馬の1頭ずつしかおらず、枠連・枠単・馬連・馬単は事実上同一。
にもかかわらず730円の差がついているのは見逃せない事実です。
例3:2023年4月26日 浦和競馬第3レース
勝ったのは4枠4番スターハッスル(船橋・澤田龍哉騎手)、2着は2枠2番シャインルージュ(浦和・岡田大騎手)で、枠連単3,120円に対して馬連単2,240円。
ここも2枠と3枠が両馬の1頭ずつで、枠連・枠単・馬連・馬単ともに同一でした。
それでいて880円も差がついているのですから、結構な差がついていると言えますね。
このほか、極端な例として以下のような結果がありました。
日付 |
場所 |
出目 |
枠連単 |
馬連単 |
4月11日 |
船橋6R |
2ー1 |
45,430 |
37,200 |
4月13日 |
船橋10R |
4ー1 |
22,790 |
19,110 |
4月27日 |
浦和10R |
1ー3 |
60,910 |
35,650 |
ここでは1番人気の馬が1着、人気薄の馬が2着に入って大荒れというケースや、あるいはその逆というケースもあり、ちょっと極端な例を挙げてみました。
しかし事実としては、このように馬単よりも枠単の方が配当がついており、まさに人気の盲点ではないかと言えるのです。
枠連・枠単は、その枠に2頭以上がいる場合は「代用」といって、自分が狙った馬ではなく、同枠の馬で馬券を的中させる利点がありますが、その点が影響して配当が低くなりがちです。
要はその枠に人気馬がいた場合、同枠の人気薄の馬が好走して馬券が成立しても、人気馬がいる関係で配当が低くなるので、枠連・枠単を購入する人が少ないのです。
しかし!これが盲点であって、オッズ次第では馬単よりも高い配当を手にできるのですから、これに手を出さないのはもったいないですよね。
ですので常にオッズには目を光らせておいて、抜け目なくおいしい配当を手にできるようにしておきたいですね。
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まとめ
以上「地方競馬を攻略して儲けるための馬券の買い方・選び方」についてご紹介しました。
今回の記事をまとめると、以下のとおりとなります。
まとめ
・中央と地方は違う。地方競馬の特性を把握して馬券を買うべし!
・地方競馬はダートメイン。外枠の馬を狙うこと。
・地方競馬の直線は短いので、先行する馬を狙いたい。
・馬券的中にはレース選びが肝心。軸馬が堅いレースや頭数の少ないレースを狙え。
・枠連単(枠単)馬券は人気の盲点。馬連単よりオッズが高い場合は積極的に買うべし!
一番大事なことは、地方競馬と中央競馬はまったくの別物と認識することですね。
それができずに、中央競馬の感覚で馬券を買ってしまうと、なかなか的中させることはできないでしょう。
とはいえこうしたことは、実際に自分で地方競馬場に足を運んで、馬券を買ってみないとわからないことでもあります。
中央競馬で初めて競馬を体験したときのことを思い出してみてください。
あのときだってハズレながらも、競馬を楽しんでいたのではないでしょうか?
それは地方競馬にしてもまた同じ。
最初はハズレるのが当たり前と考えて、自分でいろいろ情報を仕入れながら考えて馬券を購入し、地方競馬ならではのレースぶりを楽しんでいただきたいと思います。
そうすればいつの間にか、馬券の達人になっているかもしれませんよ。