なぜ「地方競馬に手を出すな!」と言われるのか?絶対に知っておくべき地方競馬の知識まとめ

なぜ「地方競馬に手を出すな!」という声があるのか、拾ってみた

中央競馬には手を出してもいいが、地方競馬には手を出すなという声をよく耳にします。
同じ競馬なのに、なぜ中央競馬がよくて、地方競馬はダメなのでしょうか?

そこには地方競馬が以前から抱えている問題や、中央競馬と比べて周知宣伝されてこなかった分だけ知名度が低く、ネガティブに捉えられがちな理由が、いくつも聞かれます。

知名度云々については、最近はテレビを中心にさまざまな媒体で地方競馬のことが取り上げられるようになり、上昇はしたもののまだ中央競馬のそれには遠く及ばず。

では、どうしてそうしたネガティブな声が出るようになったのでしょうか?
また競馬ファンは、地方競馬がそこまで手を出しづらいものだと考えているのでしょうか?

今回は本当に地方競馬が手を出しづらいものかどうかについて、ファンの声を拾いながら考えていきますので、最後までどうかお付き合いください。

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毎日競馬漬けでは金がなくなる

毎日競馬漬けでは金がなくなる

競馬ファンの多くはおそらく、毎日競馬が開催されていれば、ついついのぞき見感覚で馬券を買い、レースを見ることでしょう。

特に最近ではネットの発達によって、地方の競馬場の馬券を購入でき、かつレースまで見られるようになりましたから、今後もこうした傾向が続いていくと考えられます。

しかし、土曜・日曜と中央競馬で金を使うのに、月曜から金曜まで地方競馬で金を使ったら、そのうち資金がいくらあっても足りなくなる、ということで控えるように諭す人もいるとか。

連日連夜馬券を買いまくれば、ギャンブル依存症まっしぐらということも考えられますしね。
まずは、こうした金銭面から挙がった声を拾ってみましょう。

配当金が安すぎる

最初に取り上げられるのは配当金の問題です。
地方競馬は出走頭数が少なく、平均12頭くらいとなっているため、その分だけ組み合わせが少いことから、自然と配当金も安めに推移しています。

一節には中央競馬の半分程度と言われていますが、実際にはどのくらいなのか?
以下のサイトに具体的に掲載されていましたので、見てみました。

参考 『全国の競馬場の払戻平均を比較』競馬予想プログラミング「PC-KEIBA」(初出:2020年10月10日/最終更新:2023年2月22日)

ここで紹介されている、全国各中央および地方競馬場の払戻平均を見てみたところ、例えば3連単では、中央の福島競馬場と地方の大井競馬場とでは、約2倍の差がついています。

福島競馬場は、中央の10ある競馬場の中で一番配当が荒れることで有名であり(理由は定かではありませんが)、ここでも払戻平均の高さが突出して目立っていますね。

地方競馬でも大井競馬場は都市部に位置している競馬場で、その分だけ規模も大きく出走頭数も多いことから、このくらいの差で済んでいるという側面もあります。

では地方競馬でも規模の小さい競馬場とでは、どのくらいの差になっているのでしょうか?
3連単の払戻平均が一番小さい金沢競馬場と、上述の福島競馬場との比較では、なんとその格差は約8倍にまで広がっています。

半分どころか最大8倍にまで広がっているところを見ると、金沢競馬場の払戻平均が異常に低すぎる側面があるにせよ、地方競馬の配当金の安さが目立っていると言えるでしょう。

それ以外の券種での比較でも、軒並み中央と地方の各競馬場とでは、やはり倍程度の金額の差がついていることがわかります。
こうして配当金が安いということは、稼ぐために多くの軍資金が必要になるため、結局「骨折り損のくたびれ儲け」になることから、やめたほうがいいという意見につながるわけです。

配当が安いから穴馬券を狙い、結局ハズしてしまう

これではとても儲けにつながらず、真剣に馬券予想をするだけ無駄骨を折ることになる、と考えられても無理はありません。
たかだか倍率2〜3倍の馬に、大金を投入して馬券を購入したところで、仮に的中したとしても払戻金はたかが知れており、夢の高額配当…とまではいかないものです。

だったらいっそ大穴馬券を狙って、一発大逆転してやろう!と考えるものですが…これがなかなかうまくいかずに、結局ハズして大損をする、という話もよく聞かれます。
ハズして大損するくらいなら、少ない投資金額で大きい利益を挙げたいと考えるのが普通。

投資効率もよくありませんし、貴重なお金をドブに捨てることにもなりかねませんから、地方競馬に参加するのはやめたほうがいい、という意見につながるわけです。

参考 穴馬の見つけ方まとめ!不人気馬が激走するパターンとは?

毎日昼夜で開催があるから、つい馬券を買って結局ハズし、借金漬け

原則土曜日と日曜日の週末にしか開催のない中央競馬と違って、地方競馬は毎日昼夜を問わずに開催されているのが特徴です。
地方競馬の開催状況を見てみると、全国17ある地方競馬場のうち、毎日3〜4箇所で開催が行われており、開催されていない日はないほどのフル稼働ぶりです。

そのうえ最近は通信環境の大幅な改善が進んだことから、全国各競馬場のインターネット勝馬投票・レース視聴が可能となり、競馬に参加しやすい状況になったと言えるでしょう。

そうなると、競馬ファンは時間があればついレースに参加してしまうもの。
参加しやすいからつい…などと考えて馬券を購入すると、たいていハズれるのがオチ。

軍資金を使い果たしたら、また参加したいと考えるあまり、安直に金を借りればいいという結論に到達して、借りたお金で馬券を買ってハズし、結局また借金を重ねる負の循環に。
こうなってしまっては人生再起不能となることから、地方競馬には手を出すな、という意見につながるのも無理はありません。

土日も中央競馬と同時ないしナイター競馬があるから、ますます手を出して失敗

たいていの地方競馬場は平日にしか開催がありませんが、ナイター競馬で開催される高知・佐賀・帯広(ばんえい)は土日にも開催があります。

これは中央競馬が土日の昼間開催されていることから、中央競馬が終わって、もう一儲けを考えている人、ないし一発逆転を狙う人の受け皿になることを考えてのものでしょう。

実際に競馬ファンのSNSを見てみると以下のような趣旨の書き込みが目立ち、みなそれぞれ思惑があるのだなと感じられます。

「昼間中央競馬で大損したから、これから高知で一発逆転して損失補填してやる!」
「昼の儲けをさらに増やすべく、ナイター競馬に参戦します!」

しかし…こうしたやり方は非常に危険であり、仮に勝って中央競馬での儲けをさらに増やしたり、中央競馬での負けを損失補填できたら、それに越したことはありません。

でも反対に負けてしまったら、昼間の勝った分の利益を溶かしてしまったり、負けた分がさらに増えてしまって、泥沼に嵌ることだってあり得ます。

むしろこういう場合はマイナス面に出ることが多く、期待した結果が出ることはないと考えたほうがいいでしょう(あまりに虫が良すぎますしね)。
だから「地方競馬には手を出すな」と言われるわけです。

八百長が多い

八百長が多い

次に取り上げたいのは、運営面から挙がった声です。
昔から「ヤリ」「ヤラズ」という、さも昭和中〜後期の鉄火場を思わせる独特の言い回しで、地方競馬には八百長があるように言われてきました。

かつて、とある田舎の競馬場で開催された真夏の日中開催で、パドックを周回している競走馬の厩務員の姿がおかしいことがありました。
その厩務員は、夏だというのに長袖のシャツを着ており、いかにも暑そうな格好。

しかし、それが「ヤリ」の合図だったようで、新聞紙上では印一つ打たれていないノーマークの馬だったにもかかわらず、レースはその馬が2着に入る大波乱ぶり。
無印の馬だから、さぞや配当も荒れるだろうなと思いきや、馬連1,650円の配当。

当時は馬単や3連複・3連単は発売されていなかったため、馬連の配当が最高配当でしたが、無印の馬にこんなに人気が集まっていたということは…。

やはり地方競馬に八百長があったということを物語っていたエピソードでした。
こうした不祥事が多く目立つのが、岐阜県にある笠松競馬場で、ここはかつて多くの不祥事で世間からの注目を浴びてきました。

参考 【地方競馬の闇】八百長を徹底解説!八百長を見抜く方法とは?

東海ゴールドカップ事件

1981(昭和56)年12月30日に開催された、東海公営の重賞「東海ゴールドカップ」において、1番人気の馬が急に減速し、不可解な敗戦を喫して八百長疑惑がかけられた事件です。

このレースで1番人気になったダイサンフジタカは、2500mの同レースにおいて、ゴール板を過ぎた1周目ホームストレッチ付近で、急に騎手が手綱を引いて減速してしまいました。

どうやら騎手がレースの距離を1400mと誤認し、ゴール板を過ぎたことでレースが終わったと考えたのが原因とされていますが、常識外れのミスに対して疑惑の目が向けられることに。

しかも的中した枠番連勝馬券「3−8」に対し、馬券発売締め切り間際に大口投票があったという風説まで流れたために、競馬場に詰めかけた多くのファンから不満の声が上がりました。

その後、公正委員からレースは成立・審議対象としない旨の発表がありましたが、納得しないファンは暴徒化して混乱を招き、後世に汚点を残した事件として知られています。

馬券不正購入事件

2020(令和2)年と翌2021(令和3)年に発生した、笠松競馬関係者による馬券の不正購入事件があり、これについても八百長の疑惑がかかりました。

競馬法第29条各号は、中央競馬および地方競馬の開催に携わる者の勝馬投票券購入を禁止しており、笠松競馬関係者の馬券購入は競馬法第29条第8号違反となります。

(抜粋)
 (勝馬投票券の購入等の制限)
 第二十九条 次の各号に掲げる者は、当該各号に定める競馬の競走について、勝馬投票券
 を購入し、又は譲り受けてはならない。
( 中 略 )
  八 地方競馬の競走に関係する調教師、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者
    全ての地方競馬の競走

競馬関係者…特に地方競馬の関係者が不正に馬券を購入するのは、一つには中央競馬と比べて賞金の額が安すぎることも要因として考えられます。

事件のあった笠松競馬において、1着賞金の最高額は全国交流重賞であるオグリキャップ記念の2,000万円ですが、中央競馬ではオープン特別の1着賞金レベルで、高額ではありません。

重賞ですらこの程度の金額ですから、条件戦ともなると中央競馬とは比べものにならず、関係者がお金を稼ぎたいと考えて、このような行為に走るのでしょう。

そのためには、自分たちでレースをコントロールしてしまい、人気のある馬をわざと出遅れさせたり、あるいは見せかけだけ追って馬券対象外にすれば、思惑どおりにいくことでしょう。

その一方で自分たちで馬券を買い、馬券を買った馬が勝利を収めるようにすれば、たちまちにして大儲けということになり、立派に八百長は成立します。

この事件に関与した者の家宅捜索などが行われ、厳重な取り調べが行われたものの、結局八百長に関しては事実認定がされませんでした。

それでも法律違反の事実は重く、元騎手・調教師4名が競馬関与禁止処分となったほか、一定期間の競馬関与禁止になった者も多く、一大スキャンダルとして爪痕を残したのです。

ハロー車侵入事件

いわゆる「八百長」とは少し違いますが、レースの公正を脅かしたという点で取り上げます。
2011(平成23)年1月7日の第3レース(若竹特別・ダート1800m)において、レース中にもかかわらず、馬場をならすハロー車が侵入して、レースの進行を妨害した事件です。

馬場整備の委託を受けた業者が、レースの距離を勘違いし、使用されないと考えたコースにハロー車を入れたところ、レース中の馬が走ってきたため、進行に重大な影響を与えました。

5頭立てと頭数が少なかったことや、騎手のとっさの判断でハロー車を避け、事故が起きずに済みましたが、この影響でレースは不成立→馬券全額返還の措置がとられたのです。

しかしレース成立ならば的中したはずの馬券を持ったファンも少なからずおり、抗議が殺到するなど、混乱を招くこととなりました。

ここまでは笠松競馬での不祥事について紹介してきました。
それ以外にもほかの地方競馬場では、関係者同士の思惑が働き、かつて大相撲で行われて来た勝ち星の融通し合いみたいなことが行われてきたようです。

裏を返せば、かつては中央競馬に比べて注目度も低く、世間やファンの監視の目も厳しくなかったからこその出来事でもあったかと思われます。
しかし、これらの認識の甘さが疑惑を招くことになり、「地方競馬には手を出すな!」という意見につながったと言えるでしょう。

判断情報が少ない

判断情報が少ない

そして、地方競馬が一番敬遠されている理由が、判断情報の少なさでしょう。

競走馬の動向がわからない

そもそも地方競馬を専門に扱っている情報媒体はなく、地方競馬の情報はスポーツ新聞のレース欄がメインかと考えられます。
しかし競馬については中央競馬の話題がメインで、地方競馬の話題がメインになるとしたら、暮れの大一番である東京大賞典か真夏の夜の祭典である帝王賞くらい。

また、それらについても話題の中心は中央競馬から出走する馬の話がメインで、地方競馬から出走する馬の話など、ほぼ取り上げてもらえないのが実情です。

このように、中央競馬との交流G1であればともかく、それ以外ですと仮に地方競馬の中で大きいレース(例:南関東三冠)であっても、大きく取り上げられることはありません。

したがって、ほかのレースなどでは出走馬の動きはベタ記事程度、あるいは記事にもならず、情報を得ようとしてもなかなか得ることができないのです。

騎手・調教師の情報が少ない

競走馬の動向すらわからないのですから、馬に跨る騎手の情報もそう簡単に得られません。
加えて、調教師の情報も多く出回っているわけではありませんので、厩舎としてどういう調教方針なのか、どういう戦略なのかもわかってきません。

中央競馬ですと、各騎手から発せられた情報やメッセージや、この騎手は次回どの馬に騎乗するのか、どういった考えを持っているのかがわかります。
また調教師も、どういう調教方針なのか、所属馬をどう使っていくのかがわかります。

しかしそれらはあくまで、中央競馬ということでスポーツ新聞等が大きく取り上げているだけの話であり、これが地方競馬となると、そうはいかないようです。

競馬場がどうなっているのかわからない

所在地や形状、直線の距離など、競馬場の基礎データともいうべき部分については、地方競馬全国協会などのホームページから簡単に入手できます。
しかし攻め方や傾向については教えてくれるところが少なく、情報が不足しています。

また道中の坂の有無とか、地理的な問題点(向かい風が強いとか気候の影響等)についての情報も少なく、馬券作戦を講じる上では頭を抱えてしまいます。

これらはすべて、裏を返せば知名度が低いために、記事に取り上げても注目されないから、結果として情報が少なくなり、わからないという状況を生んでいると考えます。

しかし、これまで取り上げてきました項目は、馬券を購入する上で非常に重要な要素であり、これらがわからないと出走馬の取捨選択に困ることになります。

昔からのファンの中には「そんなことくらい、自分で調べて解決しろ!」という声もありますが、現実的に「手を出すな!」という声があるのなら、対策は必要でしょう。

それができなければ最後は「全然わからないから、地方競馬なんて買わなくていいや!」という結論につながって、さらなる地方競馬離れを招くことになると考えられます。

不可解な勝ち方、負け方

不可解な勝ち方、負け方

地方競馬を見ていて思ったのは、時々不可解な勝ち方や負け方をする馬がいることです。
それこそ、単勝1倍台の馬が負けると思ったら、印のない馬でも人気騎手が乗ると勝つという、不思議な現象がありました。

これも地方競馬を敬遠する理由の一つとして挙げる向きもあります。
例えば、とある地方の田舎の競馬場での話ですが、新聞の馬柱を見ると印が一つも付いていませんが、騎手は当地で一、二を争う有力ジョッキーが務めていました。

この人なら少なくとも3着くらいまでには持ってくるだろうなと考えて、馬券は複勝と馬連を購入して様子を見ました。
結果は読みどおりとなって、その馬は1着でゴールして馬券は的中したのですが、払戻金を見てみたら、なんとその馬は1番人気で単勝もたったの1.9倍。

またある時は、新聞の馬柱はほぼ二重丸か丸の1番人気の馬が、別に発汗が目立ったわけでも、体重が多かったわけでもないのに、大差のシンガリ負けを喫することに。

ここまでくればあとは「お察し」なのですが、こういう出来事が少なくなかっただけに、地方競馬を敬遠する人が出てくるのも、仕方ない話かもしれません。

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まとめ

以上「地方競馬に手を出すな!」という声があることについて、ご紹介してきました。
今回の記事をまとめると、以下のとおりとなります。

まとめ
・地方競馬は毎日毎晩開催されているから、つい買いすぎて、お金がなくなってしまう。
・地方競馬は土日も開催されているから、中央競馬のあとにまた馬券を買ってしまう。
・地方競馬は配当が安いから、大量に買い増したり穴馬券を狙ったりして、結局損をする。
・地方競馬は八百長や不可解な結果が多く、なかなか当たらないから手を出せない。
・地方競馬は判断材料に乏しくてわからないので、参加するのが難しい。

かなりネガティブな内容が多いですが、それならどうすればいいのでしょうか?
やはり既存メディアが期待できないのであれば、主催者や地方競馬全国協会のホームページを充実させて、ここで取り上げた情報要素を積極的に発信するのがベターかと考えます。

新聞等の既存メディアは、売上につながるために、読者が注目しないような記事は掲載できないですから、期待するのは難しいでしょう。

情報が豊富に揃っていれば、地方競馬とはいったいどういうものなのか?と興味を持つ人も増えるでしょうし、結果としてファンも増えてくるというものですから。
そのためにも、地方競馬に携わる関係者各位の努力をお願いしたいですね。