この記事は地方競馬初心者の馬券の買い方のコツについて解説します。
競馬で初めて馬券を買ったのは、JRAという人が多いのではないでしょうか。
有馬記念やダービーなどの大きなレースで、単勝や馬連あたりを購入するパターンが多い印象です。
初めて訪れる競馬場も関東なら東京・中山、関西なら阪神・京都(2023年3月まで改修工事中)が多いと思われます。
一方地方競馬場は汚い・怖いというイメージがあり、初心者にはハードルが高い感じがします。
しかし地方競馬場を一度知ると、その魅力に取り付かれてしまう人が多いのも事実です。
この記事ではそんな地方競馬場の楽しみ方、また馬券の買い方のコツを紹介します。
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地方競馬場は北海道から九州まで、全国で15場あります。
そしてどの地方競馬場もそれぞれの特色があり、十分に楽しい一日が過ごせます。
ここで全く違った雰囲気の競馬場を2つご紹介しましょう。
大井競馬場
(引用元:地方競馬情報サイトKEIBA.GO.JP)
南関東の大井競馬場は、昔の汚いイメージの地方競馬場ではありません。
スタンドは新しくなり指定席は最新の設備が充実、またカフェやグルメにも力を入れています。
ナイター競馬を実施していることから、仕事終わりの男女のグループやカップルが多いのも特徴です。
また競走馬の質が高く直線も長いので、迫力のあるレースが楽しめます。
さらにウマ娘などとのコラボレーション企画が多数あり、来場者に楽しんでもらおうという主催者側の姿勢が伝わります。
一方で牛すじ串や大判焼など昔ながらの食べ物も残っているので、オールドファンにとっても居心地の良い競馬場です。
笠松競馬場
(引用元:地方競馬情報サイトKEIBA.GO.JP)
もう一つご紹介するのは笠松競馬場です。
笠松競馬場は、岐阜県木曽川に沿ったのどかな場所にあります。
1周1100mと小さなコースのため、馬が目の前を駆けていく感じがします。
JRAのダートコースは芝の内側にコースをとっているため、スタンドからは見づらいのが難点です。
その点笠松競馬場は騎手や馬への声援が確実に届く距離で、まるで小さな会場で芝居を見ているように感じます。
また食堂は中京地区ならではの味噌おでんなどが人気で、瓶ビールで昼飲みを楽しむ人も多いです。
スタンド・食堂ともけっしてきれいとは言えませんが、昔ながらの風情を残していてとても味わいのある競馬場です。
このように今の地方競馬場は、進化している所も昔ながらのところも安心して馬券が買えるので、ぜひ出掛けてみてください。
地方競馬の馬券の買い方のコツ

地方競馬場の多くは小回りコースで、直線が短いという特徴があります。
そのため地方競馬の馬券の買い方のコツは、逃げ・先行馬を狙うことが最初に挙げられます。
地方競馬では逃げるか2・3番手にスムーズにつけ、3コーナー過ぎからスパートしそのまま押し切るような競馬が理想です。
そのため、逃げ馬や先行馬だけでレースが決着するような展開が多く、馬券が絞りやすいという利点があります。
また差し馬が勝つためには3コーナー手前で仕掛け、4コーナーをまわる時には先団にいるこが必要です。
うまく立ち回らないと勝てないため、地方競馬の差し・追い込み専門の馬は評価が下がります。
1番人気は信用できるか?
JRAの1番人気馬の勝率は30%台前半ですが、地方競馬の1番人気は信用できるのでしょうか?
南関東を除く地方競馬場の1番人気馬の勝率は40%台なので、地方競馬の1番人気馬は素直に信用してもいいと考えます。
これは発走頭数が少ないことと、同じクラス内に抜けた馬がいることが理由です。
特に高知や佐賀などでよくあるのですが、JRAや門別・南関東から転厩してきた馬は初戦であっさりと勝つことが多いです。
けっこう上のクラスに格付けされても勝つので、そもそも能力が違うのでしょうね。
1番人気馬が信用できるデータの一つとして、2023年2月11日(土)12日(日)の佐賀競馬の結果を紹介します。
この2日間で合計22レースが行われ、1番人気馬が1着となったレースが13回もありました。
1番人気馬の勝率はなんと59.1%です。
また1着13回の内1倍台のオッズが11回もあり、2月12日第3レースでは単勝100円の元返しでした。
さてここで地方競馬初心者はどう買うかですが、例え配当が低くても馬券を的中させることを1番に考えた方がいいと思います。
地方競馬に限らず初心者が競馬から離れていく最も大きな理由は、馬券が当たらなくてつまらないからです。
例え単勝馬券の配当が150円でも、当たればそれなりに嬉しいものです。
このように地方競馬初心者は、1番人気馬を信用して単勝・複勝馬券を買って的中させることが大事だと考えます。
公認競馬予想士を活用
南関東をはじめいくつかの競馬場では公認の予想士がいます。
これはJRAでは見られない制度で、地方競馬初心者は公認競馬予想士を活用することをおすすめします。
南関東を例にすると、予想士は場内に設置された簡易なブースの中に立ち、それぞれの予想を披露しています。
人気の予想士には多くの人が集まって熱心に予想を聞いていますが、あまり当たらない予想士のブースは閑散としています。
それくらいシビアな商売であると言えますね。
いろいろなスタイルの予想士がいますが地方競馬初心者には、大井・川崎で活躍されている「夢追人」の高瀬さんをおすすめします。
(引用元:南関東競馬公認予想士 夢追人)
高瀬さんの予想は出走馬を1頭ずつ紹介していき、それそれがどのようなポジションでレースを進めていくのかを解説します。
そのためレースでどの馬が先行するのか、またはまくっていくのかをある程度つかむことができます。
高瀬さんの予想からは競馬への深い愛が感じられ、よどみなく語られる口上は聞くだけで心地いいです。
予想は1日分まとめてでも1レースのみでも購入できます。
1日分まとめた予想を先に購入しても、パドックなどの直前情報はその都度発信してくれるので安心です。
地方競馬場では公認予想士の予想をぜひ聞いてみてください。
先行馬をパドックで見てみよう
小回りコースが多い地方競馬では、先行した馬が有利にレースを進められます。
そこで先行できそうな馬をパドックで探すことが大事です。
地方競馬では、新聞に記載の脚質通りにレースが展開しないことが多いです。
それは先行した方が有利なことを騎手は分かっているので、差し馬でも調子が良ければ先行させるからです。
パドックを元気いっぱいに歩いている馬、後ろ脚の踏み込みがよくゆったりと歩いている馬は調子が良いとされています。
そのような馬はだいたいスタートよく飛び出し、先団のポジションを取ることができます。
地方競馬はクラス・組が細かく分かれていて実力差があまりない馬たちが競うので、直前の状態がレースの勝敗に大きく影響するのです。
前述した佐賀競馬で単勝100円代の馬は、例外なくパドックで良く見えた馬でした。
地方競馬では自分の立てた予想を思い切って変えてしまうくらい、パドックの評価は大事だと考えています。
馬券をネットで買うメリットは?
地方競馬場で馬券を買う時は、マークカードに記入して自動発券機で購入します。
しかし地方競馬の馬券は、競馬場に居たとしてもネットで購入することをおすすめします。
理由は2つあります。
一つ目は、ネットの方がマークカードに比べて間違いが少ないことです。
マークカードの馬番はただ数字が並んでいるだけなので、新聞を確認しながらチェックを入れます。
しかしマークカードは、馬番号のチェックミスがけっこうあるのです。
時間に余裕がある時は訂正してもらえますが、締め切り時間ギリギリで購入した場合はそれもできません。
また締め切り間近になるほど、あせってしまってチェックミスが多くなります。
一方ネットで購入する場合は、馬番号の他に馬名も記載されているので、競馬新聞にチェックを入れるようにほとんどミスなくできます。
せっかく予想を立てて買う馬券なのですから、正確に行いたいですよね。
もう一つの理由は、ネット購入することによりポイントが還元されることです。
例えば楽天競馬で2023年2月9日の佐賀記念(JpnⅢ)の馬券を買うと、楽天ポイントが10%還元されます。
10,000円分の馬券を買ったとすると、馬券が的中しなくても1,000円分の楽天ポイントがもらえるのです。
その他SPAT4やオッズパークでもいろいろなキャンペーンを実施しています。
このように同じ金額の馬券を買うなら、ネットでの購入がお得ですね。
デメリットとしては払い戻しが現金でないため、当たった感が少ないことくらいでしょうか。
それも小銭で財布が重くなることがないと思えばメリットとも言えますね。
地方競馬の独特な馬券の種類は何?

地方競馬には、JRAで発売されていない独特な馬券である枠単があります。
枠単とは
枠の1着2着を当てるもので、南関東競馬と金沢競馬で発売されています。
枠連と馬連では馬連の方が的中させるのは難しく、配当も高い傾向です。
しかし枠単は馬単より的中可能性は高いのに、配当が上になることがあります。
一例をあげると、2023年2月13日浦和競馬第5レースは、特選C3組10頭立て1500mのレースでした。
勝ったのは2番のニシノマンテン(9人気)で、2着が8番マルノコウキ(2人気)です。
配当は馬単2-8で48,360円、枠単2-7で65,350円、枠単の方が約17,000円も高い結果となりました。
この理由は8番マルノコウキ(2人気)の同枠(7番枠)に、7番ヤクライローズ(10人気)が入っていたからです。
馬券を買う心理として、ほぼ来ないと考えられる7番ヤクライローズ(10人気)を切って、馬単に絞った方が配当は高くなると考えます。
ここが枠単の盲点で、誰もがそう考えると投票は馬単に集中し、オッズが下がってしまうのです。
そんなことから枠単のある競馬場で馬単を買う場合は、馬単を買う金額の半分を枠単に投入することをおすすめします。
思わぬ高配当になる時があるかもしれませんよ。
組み合わせ購入が必要な時は?

地方競馬初心者には単勝・複勝など的中率の高い馬券をおすすめしてきました。
しかし慣れてくるといろいろな馬券を組み合わせて買いたくなりますよね。
そこで、組み合わせ購入が必要な場合の4種類の方法を紹介します。
流しとは?
流しとは
軸馬を決めてその軸馬が全ての相手馬と組み合わさる買い方です。
地方競馬初心者の馬券は1頭を選び単勝・複勝をおすすめしましたが、その1頭を軸馬として相手馬を数頭選ぶのです。
例えば相手3頭で馬連の馬券を買うと、買い目は3通りとなります。
馬連なので軸馬が2着で相手馬が1着でもいいですし、単勝よりも配当が高いのが魅力です。
単勝・複勝に慣れてきたら、取り入れてほしい馬券戦術です。
マルチとは?
マルチとは
馬単・三連単を買う時、軸馬と相手馬の着順を全て入れ替えた組み合わせも同時に購入することです。
軸馬と相手馬3頭の馬単を買う場合、通常だと3通りですが、マルチになると倍の6通りとなります。
馬連より配当が高いというメリットがありますが、買い目が増えて投資額が多くなるというデメリットもあります。
そのため地方競馬初心者にはあまりおすすめできません。
フォーメーションとは?
フォーメーションとは
馬単・三連単を買う時、それぞれの着順で1頭以上選択して、購入可能な組み合わせ全てを購入するものです。
軸馬を1頭に絞り込めない時に有効ですが、地方競馬初心者は軸馬を決められない時はそのレースは見送ることをおすすめします。
ボックスとは?
ボックスとは
選んだ馬全ての組み合わせを購入するものです。
4頭で馬連にすると買い目は6通りとなり、馬単なら12通りです。
これも軸馬が絞り込めていない時のやり方で、フォーメーションと同じく地方競馬初心者にはおすすめできません。
地方競馬初心者は軸馬を決めて単勝・複勝、そして相手馬を3頭ほど選んで流しで購入し、的中率を上げていくのがいいと思います。
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地方競馬初心者の馬券の買い方のコツのまとめ
この記事は地方競馬初心者の馬券の買い方のコツを紹介してきました。
この記事をまとめると次のようになります。
まとめ
・地方競馬場はそれぞれ特色があり安心して楽しめる
・地方競馬は逃げ・先行馬を狙う
・1番人気馬は勝率が高いので信用する
・南関東・金沢では公認予想士を活用する
・パドックを重視し、馬券はネットで買う
・独特な馬券である枠単は、馬単より高配当の場合がある
・地方競馬初心者は単勝・複勝、流しがおすすめ
地方競馬初心者のおすすめ馬券として単勝・複勝、流しを紹介しました。
この馬券戦術は当たる可能性が高いことと、もう一つメリットがあります。
それはレースが見やすくなるということです。
軸馬を1頭に絞ってるので、レース中もその馬だけを追うことができます。
展開や仕掛けどころなどが良く見えるし、その馬の次走への参考にもなります。
この記事を少しでも参考にして、地方競馬場での的中率を上げて楽しんでくださいね。