皆さんは地方競馬のトリプル馬単という馬券をご存知でしょうか?
馬単がトリプルということなので、一見とても難しそうな馬券に感じます。
2023年は、競馬法が制定されてから100周年だそうです。
単勝のみから始まった馬券の歴史ですが、現在は多くの種類の馬券が発売されています。
かつては「射幸心をあおる」からと、配当の高い馬連などの馬券が認められない時代がありました。
それが今や射幸心を大いにあおる、3連単や3連複が最も売れているのは皮肉な感じがします。
さてそんな中、JRAは2011年4月より、億万長者になる可能性のある馬券「WIN5」の発売を開始しました。
地方競馬のトリプル馬単は、JRAのWIN5と同じような馬券なのでしょうか。
この記事では、トリプル馬単の買い方・購入点数・攻略法を紹介していきます。
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トリプル馬単とは?
地方競馬におけるトリプル馬単とはどういう馬券なのでしょうか。
地方競馬のトリプル馬単とは
指定された3レースの1着2着を着順通りに全て当てる馬券です。
1レースの馬単を当てるだけでも難しいのに、それを3レースも当てるとなるとかなり難しいですね。
そしてこの馬券の怖いところはWIN5同様に、途中まで当たっていても最後のレースで当たらなければハズレとなってしまうことです。
その分配当は高いですが、ハイリスク・ハイリターンの馬券であるのは間違いなさそうです。
トリプル馬単とは?買い方・点数・平均配当を紹介!攻略法も解説!
発売している競馬場は?
地方競馬場は全国に15場ありますが、全ての競馬場でトリプル馬単を発売しているわけではありません。
トリプル馬単は、浦和・船橋・大井・川崎・門別の5つの競馬場の全開催日に発売されています。
地方競馬のファンとしては、関西で人気の園田競馬場や、Jpn1競走が行われる盛岡競馬場でも実施すればいいのにと思いますが、2023年7月現在では上記5競馬場での発売となっています。
そしてWIN5が数か所の競馬場で行われるレースを対象としているのに対し、トリプル馬単は1箇所の競馬場のレースのみが対象となります。
競馬場を1箇所に限定できれば予想しやすいので、その点は競馬ファンにとっては嬉しいですね。
購入点数は?
トリプル馬単の的中率を計算してみます。
地方競馬場のフルゲート16頭で3レースが行われたとすると、全通り購入は13,824,000通りとなり、的中率は0.000007%です。
このような数字を見ると、買う前から絶望的になってしまいますね。
ちなみに同じ16頭立てのWIN5の的中率を計算してみると、1/1,048,576で0.000095となり、トリプル馬単より1桁当たる確率が上がります。
同じ頭数の場合、トリプル馬単の方がWIN5より難しいことが分かります。
ではトリプル馬単の購入点数はどのくらいが適切なのかというと、これはレースによってマチマチです。
しかしやみくもに買っても当たるものではないと思うので、100点くらいが妥当なのではないでしょうか。
トリプル馬単は、3レースの馬単を1組ずつ選ぶと買い目1点とされます。
そこで各レースから4〜5点選んで組み合わせ、合計100点くらいにするのがいいのではないでしょうか。
全購入の13,824,000通りから100通りに絞り込むのは難しいですが、そうしないと馬券代がいくらあっても足りないですよね。
いくらから買える?
トリプル馬単は50円から10円単位で買うことができます。
今どき50円で、億万長者になる夢を買えるなんてすごいですよね。
購入の際に「10円単位で買える」ということを、最低50円を買ったあと2点目以降は10円から買えると思っている人がいますがそれは違います。
1点につき最低50円からの購入で、60円・70円でも良いということです。
トリプル馬単は1点の購入金額よりも買い目点数を増やしたい馬券なので、初心者は迷わず50円で購入することをおすすめします。
最高配当は?
トリプル馬単の最高配当は3億円です。
これは法令により払戻金の限度額は、10円につき6000万円と定められているからです。
トリプル馬単の最低購入価格が50円(5口)からなので、6000万円×5口で3億円となります。
しかし実際にはそこまで高額な配当にはなっていません。
過去の高額配当トップ3は以下のようになっています。
順位 |
競馬場 |
払戻金額(5口) |
日付 |
1 |
大井 |
2億2813万165円 |
2021年6月10日 |
2 |
大井 |
1億5056万3990円 |
2018年2月22日 |
3 |
大井 |
9281万8325円 |
2017年9月12日 |
当選口数は全て5口なので、たった一人だけが全金額を手にしたことになります。
またトップ3全てが大井競馬場というのも興味深いです。
これは他場に比べて出走頭数が多く、当てるのが難しいからだと思われます。
トリプル馬単で高額配当を目指すなら、大井競馬場がおすすめです。
対象レースと購入時間
トリプル馬単は、最終レースから数えて3レースが対象で、最初のレースの5分前まで購入可能です。
2023年7月24日開催の船橋競馬を例にして説明します。
この日の船橋競馬は全部で12レースあるため、そこから数えて3レースの第10・第11・第12レースがトリプル馬単対象レースとなります。
また最初のレースである第10レースの発走時刻が19時35分のため、トリプル馬単の発売締め切り時刻は19時30分です。
トリプル馬単は、通常の馬券を買うよりも早めに準備することが大事ですね。
キャリーオーバーとは?
トリプル馬単におけるキャリーオーバーとはどういう意味なのでしょうか。
トリプル馬単のキャリーオーバーとは
的中者がいない場合の払い戻し相当額を次回のトリプル馬単に繰り越されることです。
また的中者がいたとしても、50円あたりの払い戻し額が3億円を越えた場合の残額もキャリーオーバーとなります。
またキャリーオーバーは、売上から控除額(控除率30%)を差し引いたものになります。
例えば全部で1億円売れていて的中者がいない場合、控除率30%の3000万円を引いた7000万円が、次回に繰り越しになるということです。
注意点としては、キャリーオーバーは競馬場別に繰り越されることです。
川崎競馬の最終日でキャリーオーバーが発生しても、翌日の大井競馬には引き継がれず、川崎競馬の次開催の初日に繰り越されます。
キャリーオーバーの発生をチェックして、高額配当を狙いましょう。
トリプル馬単のデメリットは?
トリプル馬単は、高額配当というメリットがありますが、デメリットもあり注意が必要です。
トリプル馬単のデメリットは、買い目点数が多くなってしまうことと、2レース目以降はパドックや返し馬を確認できないことです。
馬単を当てる馬券なので、1レースだけでも買い目は多くなります。
それが3レースもあり、しかも全ての組み合わせの購入となると、買い目点数は倍々に膨らんでいきます。
そしてそれを抑えてしまうと、当然ですが的中率が下がるのでもどかしいところです。
また2レース目以降、パドックや返し馬を確認できないのも大きなデメリットです。
地方競馬は馬の直前の状態が結果に影響することが多く、それを確認できないのでは十分な予想が出来ません。
2レース目以降は片手落ちの状態で予想しなければならず、的中させるのがさらに難しくなります。
そのあたりを十分理解した上で、トリプル馬単に挑みましょう。
トリプル馬単の買い方
トリプル馬単の買い方を紹介します。
トリプル馬単は、ネット投票システムのSPAT4で購入します。
そしてSPAT4以外では、トリプル馬単を買うことができないので注意してください。
SPAT4の登録方法と、3通りの買い方を紹介します。
SPAT4の登録
SPAT4は地方競馬の馬券をインターネットで買えるシステムで、入会金や年会費は無料です。
SPAT4の登録方法は簡単で、まずは以下の指定銀行の口座を作ることから始めます。
PayPay銀行 |
楽天銀行 |
三井住友銀行 |
三菱UFJ銀行 |
ゆうちょ銀行 |
auじぶん銀行 |
住信SBIネット銀行 |
りそな銀行 |
埼玉りそな銀行 |
ちばぎん |
横浜銀行 |
イオン銀行 |
口座を作ったらSPAT4公式ページから、加入したい銀行のボタンをクリックします。
すると各銀行のページに飛ぶのでログインして、住所などの必要な登録情報を入力します。
これだけで完了です。
あらかじめ指定口座があって、パソコンやスマホに慣れてる人なら15分ほどしか掛かりません。
その後はSPAT4に指定口座からの入金手続きを行うと、マイページに購入可能金額として表示されます。
これでトリプル馬単を含む全券種の馬券が買えるので、早速試してみましょう。
SPAT4(スパットフォー)のメリットとは?地方競馬で億り人も!?
3通りの買い方
トリプル馬単は、セレクト、ランダム、一部ランダムの3通りの買い方があります。
セレクトは、全て自分で考えた組み合わせで購入する方法です。
ランダムはコンピューターが選んだ買い目を購入し、一部ランダムは1〜2レースをコンピューター、後は自分で考えるものです。
本来馬券は自分が強いと思う馬を選べるところに、宝くじとは違った優位性があります。
しかしトリプル馬単はあまりにも買い目点数が多いため、宝くじ的な要素を取り入れてるのだと思います。
当たりづらいトリプル馬単ですが、競馬ファンの皆さんには自分で全て選ぶセレクトを選択して欲しいです。
トリプル馬単を5000円以内で当てる買い方3選
トリプル馬単は、多くの買い目を買えば当たるというものではありません。
できる限り買い目点数を絞り込んで買うことが大事だと考えます。
そこで、トリプル馬単を5000円100通り以内で当てる方法3選を紹介します。
100通り以内に絞り込めない場合は、買わないという選択も大事ですね。
4×4×6戦法
トリプル馬単を5000円以内で買う方法の1つ目は、4×4×6戦法です。
これは1・2レース目を4通り、3レース目を6通りで設定する方法になります。
1・2レース目は、まず1番強いと思う馬を1頭選びます。
次に2番手・3番手の馬を1頭選び、1番強いと思う馬から1着ながしマルチで購入します。
そうすると買い目は次のようになります。
これは1番強いと思う馬が絶対的な存在ではなく、2・3番手が逆転する可能性がある時に有効な買い方です。
そして3レース目は、3頭を選んでボックスで買います。
これは1・2レース目よりもさらに1番強いと思う馬に自信が無い時、もしくは2・3番手の馬が強力な時に有効です。
買い目は次のようになります。
これで4通り・4通り・6通りですので、買い目は合計96通りとなり、1点50円で買うと4800円の購入金額となります。
3レースとも3頭に絞り込めた時は、この戦法をおすすめします。
2×6×8戦法
トリプル馬単の買い方2つ目は、2×6×8戦法です。
これはレースによって絞り込める頭数が違う時に有効な方法です。
1レース目を2頭に絞って、その表裏で2点購入とします。
2レース目は3頭のボックスです。
そして3レース目は1番強いと思われる1頭を固定し、逆転できる可能性のある馬4頭を選んで1着ながしマルチで購入します。
その際の買い目は次のようになります。
1→2 |
2→1 |
1→3 |
3→1 |
1→4 |
4→1 |
1→5 |
5→1 |
この戦法も96通りの買い目となり、購入金額は4800円です。
1レースでも絞り込めると、他のレースで幅をもたすことができて有利になりますね。
1×8×12戦法
トリプル馬単の買い方3つ目は、1×8×12戦法です。
これは単勝オッズが1.5倍以下のような、確勝級の馬がいるレースが1つある場合に使用します。
1レース目をわずか1点に絞り込んでしまいます。
かなり冒険ですが、競馬を長くやっているとこの2頭でどうしようもないというレースがあります。
そんな時はおもいきって1点に絞ります。
そして2レース目を軸1頭と他4頭での、1着ながしマルチで購入します。
3レース目は、4頭をボックスで購入するので買い目は12点です。
以上で3レースを組み合わせると買い目96点、4800円になります。
1つのレースを1点に絞ることで、3レース目は4頭ボックスという余裕のある買い方になりました。
ちなみに4頭ボックスで3レース全てを買った場合は、12×12×12の1728点となり、50円でも86400円の購入金額になります。
買い目を絞ることがどれだけ大事かが分かりますね。
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まとめ
この記事は地方競馬のトリプル馬単について解説してきました。
まとめると次のようになります。
「地方競馬のトリプル馬単」のまとめ
・地方競馬のトリプル馬単は指定された3レースの馬単を全て当てる馬券
・トリプル馬単は浦和・船橋・大井・川崎・門別の5競馬場で実施
・的中率は1レース16頭で0.000007%と低い
・50円から買えて最高配当は3億円
・最終レースから数えて3レースが対象で1レース目の5分前まで購入可能
・的中者がいない場合はキャリーオーバーされて次回に繰り越される
・2レース目以降のパドック・返し馬が確認できないのがデメリット
・トリプル馬単はSPAT4に登録して購入する
・買い方はセレクト・ランダム・一部ランダムの3種類
・トリプル馬単は100点5000円以内に絞り込んで買うのがおすすめ
トリプル馬単は購入先のSPAT4では「SPAT4LOTO」とも表記されています。
LOTOとは数字選択式宝くじのことを言い、LOTO6などが有名です。
このように表記されるということは、トリプル馬単は宝くじ的な要素が強く、当たるのは運を天に任せてということなのではないでしょうか。
それだけ難しいということのようです。
また宝くじは「買わなければ当たらない」とよく言われます。
同様にどれだけ的中が困難でも、トリプル馬単も買わなければ当たりません。
まずはSPAT4に登録して、1点50円でもいいのでトリプル馬単を買ってみてください。
億万長者の夢を見るだけでも、買う価値はあると思いますよ。