競馬初心者向け的中率の上がる予想方法を解説!

競馬初心者向け的中率の上がる予想方法を解説!

競馬にはさまざまな予想するポイントがあります。
長く競馬を経験している人でも、どのポイントを重視して、予想するかは本当に様々で、十人十色の方法があるといっても過言ではありません。
まずは、どういうポイントがあるのか知っていきましょう。それを知った上で、自分が重視するポイントをみつける参考にしてみてください。

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競馬予想のポイント

競馬には、とにかく、たくさんのデータがあります。競馬新聞にも、出走する1頭の馬に、様々な情報が散りばめられています。
そのどこを重視するとよいか、ひとつずつ確認していきましょう。

コース・距離成績

初心者競馬予想ポイント「コース・距離成績」

まず大前提で知っておいてほしいこととして、競走馬は自分の走る距離を知りません。
騎手から、最後のスパートの仕掛けの合図などはあっても、基本的にどこがゴールかなどは、当然ながらわかりません。
そして、短距離が得意な競争馬もいれば、長距離が得意な競争馬もいるのです。

中央競馬では芝コースとダートコースと呼ばれる砂のコース、さらに障害コースでレースが行われます。
レースの距離は最も短かいコースで1000m、最も長いコースは平地の芝だと3600m、障害レースは4250mとなっています。
また距離だけでなく、芝が得意な競争馬なのかダートが得意な競走馬なのか、そこを見極めるのも予想必要なデータとなります。
 
中央競馬は全国に10か所の競馬場があります。
そのうち東京、中京、新潟の3つは左回り、残りの7つは右回りでレースが行われます。
そして競馬場によって上り坂、下り坂といった起伏があるか、最後の直線の長さは何メートルか、1周の距離、芝コースで用いられているのが野芝か洋芝か、コーナーの形がどうなっているかなど、様々な違いがあります。

競走馬によって、左回りは得意だけど右回りだと全然走らない馬、東京競馬場のように広い競馬場は成績が良くないけど、福島競馬場のように小回りの競馬場だといつも3着以内に入る馬、洋芝になっている札幌競馬場だと、いつも1着になっている馬など、どの競馬場のどの距離で良い成績を残しているか、逆に成績が悪いか、馬が走る距離などを知らない以上、こうしたコース実績を知ることは非常に重要になります。

ただ、これらを全部覚えておくのは大変ですよね。
一番わかりやすいのは、大体の競馬新聞等で、出走するレースと同じ条件の成績が載っていますので、そこをチェックしてみてください。

出走するレースと同じ条件の成績を競馬新聞でチェックする

例えば、東京競馬場2000mのレースで、その成績が【3,2,1,0】などと書いてあったりします。
これは、その条件で1着3回、2着2回、3着1回、4着以下が0(ゼロ)回という意味です。
つまり、6回その条件で走って、全て馬券内である3着以内に入っているということなので、こういった馬は買っておいた方がいいでしょう。
ただし、G1レースなどでは、同じようにそのコースが得意な馬が集まっていることが多いので、そういった時は、その中身のタイムが優秀かなども見ていく必要があります。

騎手成績

初心者競馬予想ポイント騎手成績

前述したように、走る距離を知らない競走馬が勝利するためには、その馬の能力ももちろん大事ですが、ゴールまでどのように走るか、戦略が大事になります。
スタートから先頭集団につけるのか、後ろの方に待機して終盤まで力を溜めておくのか、どこでペースを落として、どこでスパートをかけるか、馬群の中に入れるか、馬群から離れた所を走らせるか、競馬では騎手の戦略・技術によって結果が大きく左右されるといっても過言ではありません。

そして、競走馬と同様、騎手にもコースによって得意・不得意があります。
例えば、5年連続で騎手年間勝利数1位のルメール騎手の場合。

クリストフ・ルメール騎手
(出典:wikipedia)

東京・中山・阪神・京都といった東西の主要競馬場での成績は当然トップクラスですが、中京競馬場は得意とはしていません。
具体的な例として、ルメール騎手の2019年~2021年直近3年間の成績をみると、東京競馬場は【140-88-59-184】となっており、勝率29.7%、連対率48.4%、複勝率60.9%、単勝回収率は80%、複勝回収率は84%と驚異的な数字で、単純計算で10回中約3回が1着、約5回が2着以内、約6回が3着以内とほぼ馬券に絡みます。

一方、中京競馬場では、【16,9,7,52】と勝率19.0%、連対率29.8%、複勝率38.1%と普通の騎手なら一見良い成績ですが、ルメール騎手の中では明らかに数字が低いのです。
さらに単勝回収率は52%、複勝回収率は55%と低くなっており、つまり、とりあえずルメールを買っておこうでいくと、東京ではまずまずですが、中京だと過剰人気が多く、回収率が下がるので注意が必要です。
またルメール騎手とは逆で、年間の勝利数はベスト10に入ってなくても、得意の競馬場だとグンと成績が上がっている騎手もいます。

一例として、鮫島克駿(さめしまかつま)騎手。

鮫島克駿騎手
(出典:wikipedia)

年間順位は2019年38位、2020年31位、2021年14位と年々実力があがっているものの、まだベスト10までもう少しという騎手ですが、小倉競馬場での2019年~2021年直近3年間の成績は【25,19,23,172】で、勝率10.5%、連対率18.4%、複勝率28.0%とまずまずの成績ですが、単勝回収率は179%、複勝回収率は102%と非常に高くなっております。
平均単勝人気6.4番人気でこの数字ということは、人気薄の馬で勝利することが多いことを意味しますので、こういった、得意舞台で人気薄の馬に乗っている騎手を狙ってみるのもオススメです。

単勝100円を購入して払戻金が500円の場合

単勝回収率:単勝的中の払戻金÷購入金×100=回収率(%) 
500÷100=500%

例えば鮫島克駿(さめしまかつま)騎手を小倉競馬場で毎回単勝1000円を購入していた場合、239レース×1,000円=239,000円購入した結果、回収率が179%なので、239,000×1.79=427,810円。
買い続けるだけで、188,810円の利益がでることになります。
回収率100%を超える得意条件をもつ騎手を見つけて、それを買い続けるだけでもプラス収支を目指せるかもしれませんね。

血統・種牡馬成績

初心者競馬予想ポイント血統・種牡馬成績

続いて紹介するのは血統です。
競馬は「ブラッドスポーツ」とも呼ばれており、競走馬の能力は血統の影響を大きく受けると言われています。
血統とは主にサラブレッドの父母の系統のことを指します。
その血統構成から、芝向きかダート向きか、距離は短い方がいいか、長い方がいいか、2歳のデビューから活躍するのか、4歳になってから活躍するか、といった特徴も推測することもできます。
そういった推測を元に、優秀なサラブレッドを生み出すために、日々様々な交配が行われています。

血統の世界は大変奥深く、詳しくなるには相当な勉強が必要かと思いますが、競馬初心者の方に覚えて欲しいのは、「このコースはディープインパクト産駒の成績が良い」といった、父である種牡馬のコース別成績についてです。
そういった情報は競馬新聞などに記載はないですが、JRA-VANやnetkeibaなどの有料会員になると、そのレースにおける種牡馬別の成績を知ることができます。
この情報は主にデビュー戦だったり、キャリアが少なく、得意なコースなどが、まだよくわからない時に有効です。

例えば、中京競馬場芝2200m芝のレースで、種牡馬別の成績を見ると、直近3年間の成績をみると、父がエピファネイアの産駒の成績が【6,2,2,14】勝率25%、連対率33%、複勝率41%、単勝回収率は320%、複勝回収率は103%と非常に優秀な数字となっております。
この数字を同じ条件で、父がディープインパクト産駒で調べてみると、【12,10,5,67】勝率12%、連対率23%、複勝率28%、単勝回収率は75%、複勝回収率は69%となり、こちらも回収率では大きな差があります。

注意

ディープインパクト産駒はG1レースもたくさん勝っていますが、ルメール騎手同様、優秀な種牡馬でも全てのコースで成績が良い訳ではありませんので、注意が必要です。

次に例として紹介したいのは、ドレフォンという種牡馬です。
先程は芝のレースの成績を紹介しましたが、次はダートです。
ドレフォン産駒は、阪神競馬場のダート1800mでの成績が【7,3,2,12】勝率29%、連対率41%、複勝率50%、単勝回収率は121%、複勝回収率は97%と、2回に1回は3着以内に入るという、こちらも良い数字となっています。

一方、先程の芝で成績が良かったエピファネイア産駒は【3,3,7,40】勝率5%、連対率11%、複勝率24%、単勝回収率は59%、複勝回収率は89%と成績が一変してしまいます。
この条件ではエピファネイア産駒よりもドレフォン産駒を狙った方が断然良さそうです。

ちなみにドレフォン産駒は、2021年6月からのデビューなので、まだデータが1年分も集まっておらず、芝でもそこそこ良い成績を出しているため、ダートでまだ極端に人気していないため、回収率が高いという側面もあります。
新しい種牡馬の傾向をいち早く把握して、狙いつづける買い方も面白いですよ。
最後に、ただし血統データはあくまで、「その傾向が強い」ということも覚えておいてください。
母親が違ったり、育った環境や育てた人のトレーニングによって、同じ父親だからといっても、それぞれの個性は変わってきます。その産駒傾向が強い馬もいれば弱い馬もいます。

馬場状態別成績

初心者競馬予想ポイント馬場状態別成績

競馬は天気との戦いでもあります。
芝・ダートともに、天気次第で、馬場コンディションは時間とともに変化していきます。
馬場の湿潤度合により4段階の表記となります。
最も水分が少なく乾燥している状態を「良」として、水分が多くなるに従って稍重、重、不良となります。
JRAでは、芝コース、ダートコースとも「良、稍重、重、不良」の4段階に区分されています。
芝ではよく乾いた良馬場ならタイムが速くなり、雨で湿った重馬場や不良馬場ではパワーを要求されることになります。

ダートは逆で、乾いた良馬場ではパワーが必要となりますが、雨で湿った馬場は「脚ぬきがいい」と表現され、速いタイムが出やすくなります。
予想では、良馬場が得意な馬、重馬場や不良馬場の「道悪(みちわる)」が得意な馬などと表現することになります。
競馬新聞などでも、馬場別の成績が表記していることがあるので、特に雨が降って重馬場や不良馬場になると、良馬場では良い成績だった馬が全然走らないといったことがよくありますので、予想する際に当日の天気、しかも時間ごとに注意する必要があります。

例えば、レース前日に雨予報なので、重馬場の時に3勝している馬を本命にしたとします。
しかし、レース当日は朝から快晴で気温も上昇して、レースの頃には前日重馬場だったのが、良馬場に回復してしまい、本命にした馬は凡走してしまう、なんてケースも競馬を続けているとよくあります。
また逆に、晴れ予報だったのに、予報に反して雨が降り続けるということもしばしば。
天気によって予想を変える、天気がどっちかわからない場合は2通りの予想を考えるなども必要です。

持ちタイム

初心者競馬予想ポイント持ちタイム

競馬では、全レース・全馬のレースタイムが計測されています。
2000m戦を1分58秒5のタイムで走った実績がある馬と、何回も同じコースを走っても、2分1秒台のタイムしか計測してない馬のどちらが勝つ確率が高いかは明白です。

ただし、前述したように、中央競馬は全国に10か所の競馬場があり、左回りや右回り、上り坂、下り坂といった起伏があるか、最後の直線の長さは何メートルか、1周の距離、芝コースで用いられているのが野芝か洋芝か、コーナーの形がどうなっているかなど、様々な違いがあります。
その競走馬が同じ距離であっても、どの競馬場でのタイムが良いのか、そのタイムは良馬場の時なのか、重馬場の時なのか、スローペースのレースだったのか、ハイペースのレースだったのか、その内訳をよく確認して、実績を判断する必要があります。

さらに、この項目で知っていただきたいのは、競馬場の「開幕週」です。

「開幕週」とは

「開幕週」とは、競馬場が入れ替わったときに、最初に行われる週の開催のことを意味します。

競馬の世界では、1つの競馬場を使用している間、使われていない競馬場は芝が成育させ、整備・修繕します。
1例として、関東では、中山競馬場で競馬が開催されているときには、東京競馬場の芝を整備していたりします。
開幕週の芝というのは、芝が荒れていたりせず、整備されてキレイな状態のため、非常に走りやすく、良いタイムがでやすくなります。
ただし、開催が進んでいくと、馬たちがたくさん通る、馬場の内側から芝がはがれていき、荒れた馬場となり、そこを最初から最後まで走ると良いタイムで走れなくなります。
そのため、内側が荒れた馬場では、コーナーでより長い距離を走るリスクを追ってでも、内側を避けて、外側の馬場の良いところを通り、内側の馬よりも、最後の伸び足がよくなることがよくあります。

一方、開幕週に話を戻すと、内側も外側もきれいな馬場であれば、開幕週では、インコースを走った方が最短距離で走れるため、逃げ馬や先行馬がハイペースで飛ばしていっても、粘り込んでしまい、インコース有利となりやすいです。
さらに最後の直線が短い、中山競馬場、福島競馬場、小倉競馬場、函館競馬場、札幌競馬場など小回りの競馬場で特に有利になりやすく、そして、時計も速いタイムになりやすいのです。
こういったことから持ち時計を考えるポイントとして、開幕週で速いタイムで逃げて勝った馬が、最終週の荒れた馬場で、持ち時計の優秀さだけで勝ってしまうのは危険だったりしますし、逆に、直近のレースで荒れた馬場、もしくは雨が降った重馬場でばかり走っていて、持ち時計が良くない逃げ馬が、開幕週に出てきて一変するなんてこともあります。

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まとめ

競馬を楽しむために 知っておくべき 押さえるべき予想ポイントを5つ紹介させていただきました。
どれかに絞って、狙っていく方法も面白いと思いますが、初心者に個人的にオススメな方法としては、好きな馬を何頭か見つけて、その馬がレースへの出走が決まったら、レース前に先程の5つのポイントを確認してみて、次のレースは前回よりも条件的にプラスなのかマイナスなのかを見つけていくことです。

もしくは、注目のG1レースの時に、全出走馬たちをチェックしていくのもいいかもしれません。
いきなり全部の条件を、レースに出走する馬全頭を毎回確認するのも大変なので、できそうな範囲でやってみてください。
最初の内は少し大変かもしれませんが、競馬は知れば知るほど、底なしの面白さがあると思います。あなたの競馬ライフが少しでも楽しくなりますように。