中央競馬で単勝1倍台というと、よほど能力が突出しているレースでなければ見ることは出来ないでしょう。
例えばつい先日開催された2023年宝塚記念では現時点で世界最強と評価されているイクイノックスが出走、昨年の覇者タイトルホルダーが休養中ということもあって、これといったライバルも見当たらないというレースになったため、最終的に単勝1.3倍という圧倒的な人気を集めて見事期待に応えました。
一方で地方競馬では単勝1倍台となるケースが中央競馬と比べると多いといわれています。
本記事ではなぜ違法競馬では単勝1倍台となるケースが多いのかを解説していきます。
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中央競馬と比べると地方競馬では単勝1倍台になることがとても多い!
中央競馬では1倍台になるようなレースを見かける機会はかなり少ないです。
各競馬場でその日に行われる12レースのうち、単勝1番人気が1番人気になっているレースというのは多くても1レースないし2レースといったところでしょうか。
それと比較すると、地方競馬の場合は単勝1倍台になっているレースを見かける機会がかなり多いです。
オッズはあくまでも素人が決めているに過ぎない
ここでオッズがどのように決められているのかというと、オッズは各賭け式全体の売り上げのうち、その買い目がどのくらいの割合を有しているかによって決められています。
例えばとあるレースの単勝の売り上げが1,000万円だったとしましょう。
このうち、1番の売り上げは300万円、2番の売り上げは150万円だったとします。
この場合1番の売り上げは2番の売り上げの2倍になっているので、1番のオッズは計算上だと2番のオッズの半分になります。
つまりオッズというのは運営側が決めているのではなく、私たち馬券を購入している人たちによって決められているというわけです。
言い換えればオッズは素人が決めている数字であるという事は頭に入れておいてください。
何故1倍台になりやすい?その理由を解説!
オッズについて理解してもらったところで、ここからは何故地方競馬では1倍台になりやすいのかを解説していくことにしましょう。
地方競馬で単勝1倍台が発生しやすい理由は大きく4つあると考えられます。
これらの理由はひとつのレースで複数該当することももちろんあり、沢山該当すればするほどそのレースではより1番人気の単勝が1倍台になりやすくなります。
中央競馬と比べると売り上げが少なくオッズが変動しやすい
地方競馬全体の売り上げと中央競馬全体の売り上げを比較すると、中央競馬の売り上げのほうが大きく上回っています。
全体の売り上げが中央競馬と比べると少ないという事は、当然各競馬場ごとの売り上げも中央競馬の各競馬場の売り上げと比べると少ないという事になります。
オッズは各馬券全体の売り上げの中でその買い目の売り上げがどれくらいの比率を占めているかで決められると解説しました。
同じ100万円でも、売り上げ全体が500万円の時と200万円の時とでは割合が大きく異なります。
地方競馬は各馬券の売り上げが少ないため、ひとつの買い目にまとまったお金が投じられるとすぐにオッズに反映します。
オッズが変動しやすいというのは、単勝1倍台の人気が発生しやすい理由のひとつになって居ることは間違いないでしょう。
競走馬の能力差が中央競馬に比べると大きい
私たちが馬券を購入する際はその馬券を当てようという気持ちで購入します。
中には当たる確率よりも当たった時のリターンを期待して購入する、いわゆる「穴党」の人もいますが、そういった人たちは馬券を購入している人たちのうちごく一部に過ぎません。
馬券を的中させようという気持ちを最優先にすると、当然そのレースに出走する競走馬のうち、より強い馬たちを選ぶことになるでしょう。
そして地方競馬は出走している競走馬の能力差がとても大きく、強い馬というのは負ける可能性がかなり低いということもあって、皆がその強い馬の馬券を購入するようになるため、強い馬に人気が集中してオッズが下がり、単勝1倍台になるというわけです。
脚質によって有利不利がかなり変わってくる
中央競馬のレースでは芝とダートの両方でレースが実施されますが、地方競馬の場合は盛岡競馬場を除いてコースがダートコースしかないので、地方競馬のレースは必然的にほとんどがダートレースとなります。
ダートコースは芝コースと比べるとスピードが出しづらいので、後ろから一気に前を追い抜く「差し」や「追い込み」といった脚質の馬にとっては不利なコースです。
更に地方競馬場のコースは中央競馬と比べると小さなコースが多く、更に最終コーナーを回ってからの直線距離もそこまで長くありません。
したがって地方競馬では基本的に逃げ又は先行の競走馬が圧倒的に有利となっています。
地方競馬の馬券を買い続けている人は当然そのことは常識という範囲で分かっているので、先行または逃げの脚質の馬で勝利を続けている馬は多くの人気を集めて単勝1倍台になることが多いです。
人気が二極化しやすい
競走馬の能力差が大きい、脚質の有利不利が明確にあるといった状況なので、必然的に強い馬には人気が中央競馬以上に集中し、弱い馬にはさすがの穴党も見向きもしない、といったように人気が二極化しやすいといった特徴があります。
人気が集中すれば必然的に1番人気のオッズはどんどん下がり、最終的に1倍台になってしまうというわけです。
単勝1倍台の馬券を買うためにチェックしておきたいこと
以上のような理由で、地方競馬の1倍台の馬というのはかなり強い馬であると判断しておいて間違いありません。
とはいえ、1倍台の馬を購入しておけば絶対に当たるというわけではなく、競馬に絶対はないので1倍台であっても負けることはあります。
1倍台の馬を購入していて負けてしまうとショックが非常に大きいので、1倍台の馬券を購入する際は何も考えずに購入するのではなく、1番人気の馬が負けるようなことはないか、しっかりとチェックしておかなければなりません。
購入するなら1倍台前半
1倍台といっても1.1倍も1.9倍も同じく1倍台です。
どうせ1倍台の競走馬を購入するのであれば、1倍台前半、つまり1.5倍以下のオッズとなっている競走馬を購入するようにしましょう。
実は1.5倍以上になると思ってるより1着を取り逃していることが多いので、確実に1着に入る馬券を買いたいならば見返りはほとんど期待できませんが、単勝1.4倍より下の馬券を購入する事をおすすめします。
2番人気から4番人気蔵までの馬をしっかり確認!
1番人気を確認して、1.4倍以下だから購入しても問題ない、という事にはなりません。
1倍台の1番人気が出走しているようなレースだと下位人気の馬にはほとんど付け入る隙がないので、下位人気は無視してもよいでしょう。
単勝1倍台の馬を購入する際にチェックしなければならないのは、着順を争うことになるであろう2番人気から4番人気までの馬です。
脚質や直近の成績などを確認して、1番人気の馬が負ける要素がないかどうかを検証し、問題がなければ1番人気の馬を1着固定で買い目を組み立てて問題ないでしょう。
その馬が本当に強いかをしっかりチェック!
もちろん単勝1倍台の人気馬についてもしっかりとチェックしなければなりません。
競走馬のオッズというのは私たち一般人が決めていると解説しました。
私たちは出走表などを確認し、過去のデータからその馬が勝てるかどうかを判断するわけですが、時にはオッズがその馬の実力と見合っていない事があります。
例えば前のレースで物凄く強い勝ち方をした馬などは人気を集めやすいのですが、そのレースではたまたま適性が合って圧勝しただけというケースもよくあります。
オッズがその競走馬の本当の強さに見合っているかどうかは必ず確認するようにしましょう。
単勝1倍台をコロガシ続けるとどうなるのか検証
単勝1倍台、特に単勝1倍前半の競走馬はかなり信頼度が高いことが分かりました。
という事は、単勝1倍台前半の競走馬でコロガシを続ければかなりの利益を上げられそうな気がします。
そこで実際に単勝1倍台前半の馬券をコロガシ続けると一体どうなるのかを検証することにしました。
・1,000円からスタート
・不的中ならば再び1,000エンスタートから再開
・船橋競馬場の10レースで検証
以上のような設定で検証することにしました。
レース |
的中(〇)、不的中(×) |
レース終了後のお金(円) |
1 |
〇 |
1,400 |
2 |
× |
0 |
3 |
〇 |
1,000 |
4 |
〇 |
1,300 |
5 |
〇 |
1,430 |
6 |
〇 |
1,990 |
7 |
× |
0 |
8 |
× |
0 |
9 |
〇 |
1,200 |
10 |
〇 |
1,440 |
結果、10レース中7レース的中しましたが、連続的中とはならなかったため、利益はたった440円という結果でした。
単勝1倍台前半のコロガシで稼ぐのはかなり難しそうです。
1倍台が過剰人気なら高配当を狙うチャンス!
1倍台の競走馬について色々と調べてみて、「ひょっとしてこれは過剰人気では?」と感じたのであれば、それは逆にチャンスと言えます。
1番人気が1倍台になっているレースの場合、それ以外の競走馬はたとえ2番人気であってもかなり高いオッズになっています。
そのため、単勝馬券で勝負してもそれなりの配当を期待できるでしょう。
購入金額によるオッズの変動はかなり起きづらくなっている
さきほど地方競馬で1番人気のオッズが1倍台になりやすい理由の一つとして、中央競馬と比べると各競馬場の売り上げが少ないため変動しやすいからと解説しましたが、この理由に限定すれば今はこれまでと比べると購入金額によるオッズの変動はかなり起きづらくなっています。
実は地方競馬の売り上げの上昇率が特にここ数年すさまじいものとなっており、2022年はついに史上初めて1兆円の大台を突破しました。
ちなみに約10年前の2012年にはたった3,300億円の売り上げしかなかったので、単純計算でこの10年で売り上げが3倍になっているという計算になります。
これだけ売り上げがアップしているということは、当然すべての競馬場で年々売り上げを伸ばしているという事になり、ひとつのレースごとの売り上げも上昇しているため、ひとつの買い目に少々多めにお金を支払ったところでオッズには影響しないようになっているのです。
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まとめ
地方競馬では1番人気の単勝が1倍台になる事が多いのですが、以下のような要因によって、1番人気のオッズが1倍台になる可能性が高くなっています。
1番人気のオッズが1倍台になる可能性が高くなる要因
・売り上げが少ないので、オッズの変動が起きやすい
・競走馬の能力差が大きい
・ダートコースしかないので脚質による有利不利か大きい
・上記理由により人気の2極化が発生しやすい
1倍台人気の競走馬の信頼度はかなりのものではありますが、1倍台後半になると思っている以上に安定しないので、購入するなら1倍台前半の馬にしましょう。
また、過剰人気になっていないか、2番人気から4番人気の馬が1着になる可能性がないかも併せて確認すると、より確実性が高まります。