アーモンドアイの人気を皮切りに、ここ数年でロードカナロア産駒はかなり多くなりました。
現在のロードカナロアの産駒数は、じつに1100頭以上になりました。(2021年2月現在)
さらにロードカナロア産駒には、驚くべき特徴や母父との相性パターンが存在します。
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ロードカナロアはどんな馬だった?
はじめにロードカナロアがどのような馬だったかを説明します。
ロードカナロアの血統
ロードカナロアの血統です。
父:キングカメハメハ
母:レディブラッサム
母父:ストームキャット
主な兄弟馬:ロードバリオス・ロードガルーダ など
母レディブラッサムは通算成績24戦5勝で主に短距離を走っていました。
母馬もそうですが、兄弟馬も目立った実績のある馬はいません。
強いていうなら、GⅠを2勝した名馬である父キングカメハメハが強かった程度です。
ロードカナロアの生産者・厩舎・馬主
ロードカナロアの生産者と厩舎および馬主です。
生産者:ケイアイファーム
厩舎:安田隆行
馬主:ロードホースクラブ
安田隆行師はJRAの元騎手で、現役時は伝説の名馬であるトウカイテイオーに騎乗していました。
調教師としては、GⅠを17勝している名調教師です。
(2019年全国リーディングトレーナー勝利数1位)
安田厩舎では現在はダノンスマッシュ、過去にはカレンチャンといったG1馬を輩出。
ロードカナロアの実績
ロードカナロアの実績はかなり優秀です。
獲得賞金:6億6995万円
通算成績:19戦13勝(GⅠ6勝、香港GⅠ1勝)
主な勝ち鞍:香港スプリント(2013)、安田記念(2013)
2013年年度代表馬
ロードカナロアは、特に1200~1600mの短距離が強く、実績が多くあります。
GⅠ勝利数でいえば、あのオルフェーブルと肩を並べるほどです。
代表的なロードカナロア産駒
ロードカナロア産駒は、2020年までにGⅠ馬を4頭輩出しています。
アーモンドアイ(引退、GⅠ9勝)
サートゥルナーリア(現役、GⅠ2勝)
ダノンスマッシュ(現役、香港GⅠ1勝)
ステルヴィオ(現役、GⅠ1勝)
特にアーモンドアイの末脚は圧巻で、ジャパンカップでは世界レコードを塗り替えるほどの強さです。
キングカメハメハGⅠ2勝→ロードカナロアGⅠ7勝→アーモンドアイGⅠ9勝と、子が受け継ぐ最強の遺伝子は記録をも塗り替えていきます。
ロードカナロア産駒の特徴
ロードカナロア産駒の特徴について説明します。(掲載しているデータは2021年2月までのものです。)
ロードカナロア産駒の芝適正
ロードカナロア産駒の芝コースの適正について調査しました。
距離別で分析
ロードカナロア産駒の芝コース距離別データです。(全中央競馬、盛岡競馬含む)
1000~1500mの短距離特性が高いように見えます。
わかりやすくするために、ロードカナロア産駒とディープインパクト産駒の距離別の勝率を比較します。
ディープインパクト産駒と比較してみると、ロードカナロア産駒の短距離適性が高いのは明らかです。
ディープインパクト産駒ですら1000mにいたっては勝率0%ですから、ロードカナロア産駒はスタート後の瞬発性はかなり高いといえるでしょう。
性別で分析
ロードカナロア産駒の芝コース性別データです。(全中央競馬、盛岡競馬含む)
ロードカナロア産駒は牡馬やセン馬が強いです。
特に牡馬の連対率、複勝率が高いです。
牝馬においては、アーモンドアイの全11勝がなかったものと仮定すると勝率が10%を下回るため、過度に期待すべきではないでしょう。
馬場状態で分析
ロードカナロア産駒の芝コース馬場状態別データです。(全中央競馬、盛岡競馬含む)
良馬場、稍重馬場では成績良好。
逆に重馬場、不良馬場では勝率が10%以下となっています。
母父で分析
ロードカナロア産駒の芝コース母父別データです。(全中央競馬、盛岡競馬含む)
父ロードカナロア×母父ハーツクライの勝率19%でした。
ちなみに、同じ馬がたくさん勝ったケースも考えられるので、父ロードカナロア×母父ハーツクライの1着20回の勝利馬の内訳を調査。
ヴァルディゼール、ヴェイルネビュラ、エンジェルサークル、キョウワセイヴァー、ケイデンスコール、スズカカナロア、トロワゼトワル、ファタリテ、ブレーナードの9頭とそれなりにバラけてます。
父ロードカナロア×母父ハーツクライの相性は抜群である可能性が非常に高いです。
そのほか母父サクラバクシンオーの複勝率は高いが、データ件数が少なめ。(やや信頼性に欠ける)
また、母父ディープインパクトとサンデーサイレンスの複勝率が高いですが、データ件数は多いのでかなり信頼できるでしょう。
ロードカナロア産駒のダート適正
ロードカナロア産駒のダートコース適正について調査しました。
距離別で分析
ロードカナロア産駒のダートコース距離別データです。(全中央競馬、地方競馬含む)
データ件数の多い1200mと1400mで安定した勝率です。
また、1700m以下の短距離においては、芝コースの場合よりも勝率・複勝率が高くなっています。
これは、ロードカナロア産駒は芝よりもダートのほうが向いているのではないか?と推測できます。
ダートコースメインの地方競馬にはもってこいの産駒であるといえるでしょう。
性別で分析
ロードカナロア産駒のダートコース性別データです。(全中央競馬、地方競馬含む)
芝コースほどの大きなばらつきはありませんが、牝馬の勝率はやや低め。
馬場状態で分析
ロードカナロア産駒のダートコース馬場状態別データです。(全中央競馬、地方競馬含む)
芝コースほどの大きなばらつきはありませんが、不良馬場での勝率はやや低め。
母父で分析
ロードカナロア産駒のダートコース母父別データです。(全中央競馬、地方競馬含む)
芝コースでも母父サクラバクシンオーは高勝率でした。
ダートでも父ロードカナロアとの相性は良さそう。
また、要注目なのは母父アグネスタキオンです。
芝コースでは勝率10%以下と低かったことから、この組み合わせは間違いなくダートのほうが適正が高いと考えられるでしょう。
母父ディープインパクト、サンデーサイレンスは芝コース同様で安定しているといえます。
ロードカナロア産駒はダートが強いという特徴があった
ロードカナロア産駒は、距離としては父親と同様の1200m~1600mといった短距離が強いです。
また、ダート適正が非常に高いというデータが得られました。
地方競馬においてもかなり有力な血統であることは間違いないでしょう。
ただ、ロードカナロア産駒はダートでのGⅠ制覇はまだありません。
(レッドルゼルに期待!)
今後の予想の参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考
地方競馬優秀血統ランキング!お馴染みのアノ産駒が最強?
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