牡馬クラシック三冠戦といえば、JRAを真っ先に思い浮かべる人がほとんどのはず。
牡馬クラシック三冠戦とは皐月賞、日本ダービー、菊花賞を指し、3つのレースを制覇すれば三冠馬と称されます。
近年であればオルフェーヴルが達成し、無敗の三冠馬であればシンボリルドルフとディープインパクトが広く知られています。
そんな牡馬クラシック三冠戦ですが、じつは地方競馬にも存在します。
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南関競馬の牡馬クラシック三冠とは?
じつは南関競馬にも牡馬クラシック三冠戦があります。
かつては、羽田盃、東京ダービー、東京王冠賞が三冠戦でした。
しかし東京王冠賞が廃止され、2002年からは羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーが南関競馬の三冠戦となっています。
南関競馬の牡馬クラシック三冠戦は、JRAの三冠戦よりも達成が厳しい?
地方競馬の牡馬クラシック三冠戦はいずれも春に実施され、全て大井競馬場で開催されます。
JRAの三冠戦に劣らず、日程的なことから達成が非常に難しいとされています。
しかも三冠目となるジャパンダートダービーは、指定交流レースでJRA勢と対戦しなければなりません。
これだけでも南関競馬の三冠に高い価値があることがお分かりいただけるでしょう。
こういった点から現行方式で南関競馬の三冠馬になった競走馬はいません。
南関競馬の牡馬クラシック三冠に、もっとも近づいた競走馬とは?
これまでに牡馬クラシック三冠にもっとも近かった競走馬はいます。
2003年、ナイキアディライト
ナイキアディライトは、2003年の羽田盃、東京ダービーを勝ってジャパンダービーに挑みました。
しかし武豊騎乗のビッグウルフ、安藤勝巳騎乗のユートピアに敗れ、惜しくも3着という結果に。
圧倒的な逃げ馬だっただけに、JRA勢の差し脚には少し及ばなかったようです。
2011年、クラーベセクレタ
クラーベセレクタも、2011年の羽田盃、東京ダービーを勝ってジャパンダービーに挑みました。
結果は3着でしたが、禁止薬物のカフェインが検出され失格という判定に。
この年も勝ったのはJRA勢でした。
2014年、ハッピースプリント
近年牡馬クラシック三冠にもっとも近づいた競走馬がハッピースプリントです。
2013年にホッカイドウ競馬でデビューし、翌年春から大井へ転厩してきました。
同年の羽田盃と東京ダービーを制覇し、現行方式による初の三冠馬が誕生するかと期待が持たれました。
満を持して迎えたジャパンダートダービー。
最後の直線で先頭に躍り出るとそのままゴール板前を駆け抜けるのでは、と思われました。
しかし、後続にいたカゼノコが鋭い末脚を披露し、ゴール板手前でハッピースプリントを抜き去りました。
カゼノコはJRA所属馬であったため、地方馬がジャパンダートダービーを勝利するのがいかに難しいかを改めて証明されました。
しかし、決着を分けたのはハナ差の2着です。
関係者はもちろん南関競馬ファンからも大きなため息が出たことは、至極理解できることでしょう。
2017年、ヒガシウィルウィン
2017年にも二冠馬が誕生しています。
羽田盃ですでに2着と敗れてましたが、東京ダービーとジャパンダートダービーを勝ったヒガシウィルウィンです。
ハッピースプリントと同様、ホッカイドウ競馬でデビューし、2018年早々に船橋競馬へ転厩して来ました。
羽田盃こそ1/2馬身差で敗れたものの、東京ダービーとジャパンダートダービーを制覇し、変則的な二冠を達成しています。
「JRA勢に負けてばかりはいられない」そんな意地を感じさせる走りで、見事にJRA勢を下しました。
その後ヒガシウィルウィンは、2017年の東京大賞典に出走し8着と敗れはしましたが、地方馬の底力を見せつけてくれました。
旧方式で牡馬クラシック三冠を達成した馬
じつは、かつての旧方式による牡馬クラシック三冠馬はこれまでに7頭誕生しています。
この中には牝馬として唯一牡馬クラシック三冠を達成したロジータも含まれています。
その後ロジータの偉業を称え、1990年にロジータ記念が設立されました。
所属した川崎競馬で毎年実施され、ここ10年は秋の重賞レースとして定着しています。
そんなロジータは残念ながら2016年の年末頃にすでに亡くなっていたことが公表されました。
牡馬クラシック三冠は難しいがもっと難しいのは?
いずれにせよ、南関競馬の牡馬クラシック三冠戦は非常に難しいレースです。
いつ現行方式での三冠馬が誕生するのか?毎年の楽しみでもあります。
これまで三冠戦に注目していなかった方も、これからぜひ注目してみてください。
さらにもっと難しい牝馬クラシック三冠戦というレースもあります。